リア充観察記録 後編
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に死んで詫びろクソ野郎ッ!!」
注・今のはオランジュの戯言です。無視して下さい、ファース党の皆様…
「ったく…仮にも世界唯一の男性操縦者と世界最強ブリュンビルデに並ぶ重要人物なんだからな?」
「分かってるって…だから、その、消火器を、降ろせ…!!」
「え、振り下ろせ?」
「違う!!」
フォレストの旦那…この変態を女の園に送り込んだのは、やっぱり間違いだったんじゃねえか……?
『一夏、今度は逃がさんぞ!!』
『…逃げる?』
『ッ!!いやいや何でもない、気にするな!!』
言い忘れてたが、実は朝からず〜っとアプローチを試みて失敗してるんだよね、今日の箒は…。
―――朝、部屋に向かったらシャルロットとラウラの二人が居たので断念
―――1限目、席が離れているので接触不可能。おまけにセシリアの独壇場
―――2限目、鈴に先を越された…
そんでようやく念願のチャンスが巡って来たのだけど、さてどうなることやら…。
『今日の昼休みは暇か!?』
『あ、昼はちょっとセシリア達と…』
『なん…だと…!?』
みんな考えることは一緒ということだな。ただ、箒さんの表情…絶望感がパネェです……。
『……折角、また弁当を作ったのというのに…』
『ん、何か言ったか…?』
『何でも無い!!この軟弱者!!』
『いきなり何だよ!?』
『うるさい!!実際、鈴に惨敗してたではないか!!』
『ウグッ…それを言われると……』
『ふん!!』
あ〜あ、やっちまったな……一夏では無くて箒が…。そっぽ向いてるが実際は今頃、心の中で『また、やってしまった!?』とか、『私の馬鹿馬鹿!!』とか自己嫌悪の真っ最中だろうに…。
「うへぇ、流石は『サマーキラー』」
「何だそりゃ…?」
「いや、だって一夏を死なせ掛けたことが二回あるって聞いたぜ?」
それは『無人機襲来』と『銀の福音暴走』の時のことを言ってるのか?まぁ、確かにあの時は見てて肝が冷えたな、観察対象が死に掛けて。
『無人機襲来』の時に至っては碌に謝りもしてなかったな、そういや…。
「でも、まぁ…だからこそ、俺は奴にイライラすることはあっても殺意や敵意は抱けないんだよな…」
「ん?」
「何でもない、こっちの話だ…」
罵倒されても、拒絶されても、死に掛けても、あの野郎は篠ノ之箒を嫌わない、見捨てない。その理由は『幼馴染だから』という篠ノ之箒本人にとっては複雑なもの。
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