リア充観察記録 後編
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アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!
ラウラの頭に振り下ろされたその一撃は、その辺に仕掛けといた音声マイクが全て御釈迦になるほどの余波を持っていたとだけ言っておく。
よく生きてたなラウラ…と、思うと同時にあのピンクノートの件は墓まで持っていこうと心に固く決めた。あ、でも組織に報告しちゃったな、そういや…
「……早く帰りたい…」
「それは俺のセリフだ…」
オランジュ、お前と違って俺は物理的に死ぬ可能性があるんだよ。それに、今は授業中だからそんなに大きな動きは無い筈だ。そして案の定、他の全生徒を含めて皆静かにしてやがる。これなら奴もイチャつくようなことは…
『一夏さん、分からないところはありませんか?』
『いや、今は特に問題無い。サンキューなセシリア』
『いえいえ』
セシリア・オルコットおおぉぉ!!今ぐらい自重しやがれええええええ!!
「あれはオルコッ党の…!!」
「もういいから!!政党とかもういいから!!」
最近席替えしたんだよね、このクラス。先日、あわよくば一夏の隣に行きたいクラスメイト達が一斉に副担任の山田摩耶に直訴。何とも言えぬ彼女たちの威圧感に圧倒され、山田先生は恐怖に震えながらそれを認めた。あん時の女子はマジで恐ろしかったな。
で、結局今まで一夏の隣に居た生徒は全員移動する羽目になって血涙を流し、シャルロットとラウラは一夏とやや離れた場所に、箒に至っては前回とまるっきり同じ場所になった。そして、専用機持ちで唯一奴の隣に行ったのがセシリアというわけだ。
現在、奴の隣を制したセシリアは悔しがるライバルたちを尻目に、授業中にも関わらず積極的に一夏へとアプローチするようになっている。その表情が毎日のように輝いているのは言うまでも無い…。
『困った時はいつでも言って下さいね? この私、セシリア・オルコットがいつでも手を貸してさしあげますわ…!!』
『あぁ、いつも悪いな…』
流石は名門一族の家系、品性奉公成績優秀とはまさに彼女の事である。どうしてこの子の手からあんなビックリ料理が作られるのだろうか…?
「何だビックリ料理って…?」
「え、知らねぇの?ならばホレ…」
―――テケテケン♪ 『あの時のサンドイッチ』〜
「…これは?」
「オルコット嬢の手料理を再現してみた」
どうやって作ったのだろうかと思い、後日監視カメラで作っているところを撮影してみた。そして、『この世には知らない方が良いんだよ』な事は本当にあるんだと、改めて学ぶ羽目になった…
「……おい、見た感じ
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