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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
27 一日目〜Are you a werewolf.
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は人狼だ…」
ソンチョさんが静かに言い放った。
「あの傷は獣の爪に引き裂かれたようなものだった。人間ではあのような傷跡をつけるのは難しい。それにトラドさんは何時も言っていたではないか。あの伝承を…!」
「あの伝承って…『夜に住まうものが村に三体現れたとき、この村に滅びをもたらす。阻止するには人狼を占うものと、死者の霊から人狼を見分けるもの、他のものを守るものそれぞれ一人ずつと、それ以外の人狼側ではないもので人狼を突き止めよ』でしたよね?」
僕はトラドお爺さんが何時も言っていたことをすらすらと言った。
「じゃあ人狼はクレイだ!クレイがじいさんに飯を渡すときにおそったんだ!」
キョウさんが叫んだ。
「ちょ、ちょっと待ってください!僕はトラドお爺さんに御飯を持っていっただけです!それにトラドお爺さんの血は乾いていました!もし僕が人狼で御飯を持っていったときに襲ったのなら血が乾ききるわけがありません!」
僕は必死に反論した。
「そうだ、クレイ君の言う通りだ。もしクレイ君が犯人が犯人で今朝、襲ったのなら血は乾いていないはずだ。あの量の血が乾いていることからすると…トラドさんは夜に殺されたんだろう」
ソンチョさんが犯行時刻を推理した。ソンチョさん凄い!マジ(ry
「空気を読まなくてすまんが俺達は出入口を堀りに行ってきていいか?」
ワールさんが言った。
「そうだな…皆も衝撃的なものを見てしまったし、ひとまずここで解散としよう。今度は夕方に話をするがいいかね?」
ソンチョさんの提案に誰も反対するものはいなかった。
- first day / afternoon -
「ついに人狼が動き出したね」
俺はアリスと紅茶を飲みながら話をしていた。
「そうね。でも何で人狼は一人しか襲わなかったのかしら?」
「うーん、紛れ込んだ俺達、魔法使いを警戒して慎重になってるからじゃない?」
クレイが言っていた伝承にある夜に住まうものが人狼だとすると、人狼は三体いることになる。三体で一人を襲えば、例え襲った相手が魔法使いで、反撃されたとしても人狼の勝算が高くなる。
俺達が人狼の数を把握できないように人狼側も魔法使いの数を把握できないはず。つまり人狼は魔法使いを警戒して慎重になっている。あくまで全て仮定の話だが。
「せめて誰が人狼かが解れば此方から仕掛けられるのに…。こんなときに掟に縛られるなんてついてないわ…」
掟によって俺達は空を飛んで帰れないのと同様に、魔法を使って皆の前で堂々と人狼を攻撃することも出来ない。せめて誰が人狼かが解れば、どうにかしておびきだして人間が見ていない内に始末出来るんだけど…
「今のところこれ以上は何もわか
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