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ロウきゅーぶ 〜Shiny−Frappe・真夏に咲く大輪の花〜
Nine
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それから二週間後、御盆の日に決行された慧心学園と硯谷女学園の親善試合は最後のフリースローで慧心の勝利に終わった。
結局一度もまともにコーチング出来なかったが、結奈のフットワークは異常だった。最後の勝利を決めたフリースローのフォームもさる事ながら、全てにおいて何段階も成長していた。しっかり自分が言ったことを遂行したのだろう。最初は反発したかもしれないが、彼女にはプライドよりも大事なものがあったという事だ。
硯谷の麻奈佳コーチも彼女の動きには釘付けだった。今回の親善試合はいろんな人が見に来ていたようだし、もしかしたら彼女には方々からスカウトが来るかもしれない。
あの日の、もっかんみたいに……
「……っとっと」
両頬をパチパチと叩く。感傷に浸っている場合ではない。次は自分たちの番なのだから。
慧心OGのメンバーは全員が赤い試合着に身を包んでいた。『RO−KYU−BU!』のロゴが眩しい。
相手方のメンバーも試合着に身を包みコートに現れた。先陣を切るのはかつての最強のライバル、
藍田未有
(
アイダミユ
)
だ。恐らく今でも現役で、第一線で活躍しているのだろう。
最後にあったときよりもなお背が伸びている。チャームポイントのリボンは変わらず彼女の後頭部に花を添える。
「よぉ、久しぶりだなちびリボン。今はでかリボンか?」
「……そうね、ちゃんと全員集まってくれて嬉しい。あの日の礼、しっかりさせてもらわないといけないから」
全身を流れるオーラがけた違いだった。紛れもない、比類なき達人。月日はこのプレイヤーを死角無き魔物に育ててしまったらしい。
だが、それでも負けない。最高のコーチに調整してもらったんだ、五人の個性を融和した最強のチームが負けるわけがない。
そうだろ、すばるん。日本のエース、最強のポイントフォワード、究極のユーティリティープレイヤーさんよ。
「よっし、それじゃあ試合を始めます。……二人とも、本気でぶつかりなさい」
本来ならジャンプボールはアイリーンに任せるのが適任だ。しかし、相手方のジャンプボールには未有が出てきた。他にもっと背が高い人もいるというのに。
これは彼女からの挑戦状。受けない方が勝率は上がる。だが、それは出来ない。かつての自分なら売られた喧嘩は買う精神で一も二もなく受けていた話、だが今は違う。
全力でぶつかりたがっている元ライバルの申し出を、突っぱねるなど無礼千万。
「それでは……試合、スタート!!!!」
「「はぁぁああああぁああっ!!!!!」」
同時に飛翔。同時にボールに手が当たる。そして同時に二人の手が弾かれた。ボールはセンターラインの上に落ちた。まずは互角、ボールは相手チームの手に渡る。
「
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