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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十九話 合宿終了!
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ハルトさんの事、この合宿に誘ってくれたり、お兄ちゃんとみんなの間に居てくれたり……コーチ引き受けてくれたり、色々」
「……別に、礼を言われるような事はしてねーよ。どれも彼奴等自身が、自分で選んだ事だ。」
「言うと思った!」
くすくす笑いながら言うヴィヴィオに、ノーヴェは苦笑して

「でも、お陰でアインハルトさんはIMに出てくれて、私も……ほんの少しだけど、私の中で、進まなきゃいけない道が見えた気がする」
「……ヴィヴィオ」
少し俯いたヴィヴィオに、ノーヴェが気つかわしげな声を出した。
その声に、自分は大丈夫だと伝えるように、ヴィヴィオは大きく顔を上げた。

「私ね、昨日、何度も考えてた……私とお兄ちゃんが一緒に居た事、今、一緒に居る事。お兄ちゃんに私がした事……私が、どうしたいのかって事」
「…………」
空を見上げて、大きく背を伸ばすように、ヴィヴィオは言う。
それは自分を奮い立たせているようでもあったし、何かを振り切ろうとしているようでもあった。

「でもね?たっくさん考えて、それでも分かったのは、一つだけなんだ」
胸に手を当てて、自分の中の想いを確認するように、ヴィヴィオは言った。

「私は……お兄ちゃんと一緒に居たい。お兄ちゃんと、こんな気持ちのまま離れて言っちゃうのは嫌だって、ホントのホントにそうだって分かったの。だって私は、お兄ちゃんの事大好きだったから……ううん。今も、大好きだから!」
「……そうか」
輝くような、けれどきっと彼女の心にとっては薇の中を突き進むような決意。そんな覚悟と決意を、ノーヴェは静かにかみしめて、それでも、微笑みながら見守る」

「怖い事だってあるよ……?ううん、ホントは、お兄ちゃんと触れ合う事全部が今はすごく怖い。でも!この気持ちは変わらないから……」
否、きっと、変える事も、諦めることも、出来ないから。

「だから私……頑張る……IMも、お兄ちゃんとの事も……!全部頑張る!!」
「……あぁ!」
本当に、強く思う。
あぁ……彼女は間違いなく、不屈の心を受け継いだ少女なのだと。

────

「すぅ……」
ロッジからは少し離れた修練場で、クラナは静かにたたずみ、構えを取って居た。
既に完全に身体に染み付いた動作で、演舞の一連の流れをゆっくりと繰り返していき、身体の各部位の動きを確認して行く。

──時には鋭く、時には穏やかに、時に素早く、時に緩やかに──

クラナの格闘戦技は元々、彼の母親から習ったものだ。まだ四歳だったころから母はクラナに戦技の手ほどきをしてくれた。
勿論成長に影響が出ないよう、初めはスポーツ程度の物だ。其れが徐々に当たり前になり、演舞へ、そして実戦形式の格闘戦技へと変化して行った。
ちなみに形式が格闘になったのは、自然な流れに
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