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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十九話 合宿終了!
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言っているのだろうか……?

[お気になさらないで下さいアインハルトさん。マスターは何故かご自身が鍛錬をなさって居るところを特定の人物以外に見られるのを異常に恥じられるのです。全く、マスターの生命活動の中で、他に恥ずべき所など幾らでもおありになるでしょうに……]
「何それ!?俺の人生が恥だらけみたいに言うのやめない!?ウォーロックさん!」
[……?何故です?何か間違いでも?]
「素朴に疑問視しないで!?」
ぎゃーつくぎゃーつく騒ぐライノにポカンとしていると、アインハルトは先程みた物が夢であったような気すらし始めていた。
けれども……

「……っ」
騒いでいるライノの拳を見ると、完全に固まった槍だこが有るのが分かる。また改めて見る腕はしなやかに筋肉が付き、彼のイメージからすると少し違和感が有るほどに鍛えられているのが分かった。

『何故……』
今まで全く気が付かなかったのか。そう考えて、アインハルトはすぐに理解した。彼自身が、そういうイメージを彼に定着させるような行動ばかりしていたからだ。だとすると、もしかしたら……

「あの……ライノさん」
「だからさぁ……あ?なんだ?」
未だにウォーロックと何事かを言い合っていたライノが、首を使って振り向く。そんな彼に、アインハルトはおずおずと聞いた。

「間違いならば申し訳有りません……ご自分の力を、まだ隠してらっしゃいませんか?」
「……む」
アインハルトの問いに、ライノはカチッと固まった。

「……なんでそう思った?」
「その、先程見ている限り、あれは昼間の陸戦試合とはさらに違った戦技を使用しているように思えました。その……」
「例えば、お前が使ってる“覇王流”みたいな系譜の武道か?」
「っ……」
言わんとした事を先読みされて、アインハルトは言葉を詰まらせた。

「まあ、そうだな、半分は合ってる。確かにさっき練習してたのは古流武術の一種だ。“雷帝式”ってんだ」
「雷帝……ダーリュグリュンの系譜ですか……?」
少し自信なさげなアインハルトに、けれどもライノは苦笑して首を縦に振った。

「流石に良く勉強してんな。合ってるぜ……まあ、俺自身は別に雷帝の血縁って訳じゃねーけどな」
「では……」
何故貴方が古流武術を……?と、アインハルトが内心で首を傾げていると、軽く頬を掻いてライノは続ける。

「まぁなんつーか、知り合いにその血筋の奴が居てな?其奴の影響があって、ちょこっとな」
「…………」
先程見た戦技は、どう見てもある一定以上の域に到達していたように思った。あれで“ちょこっと”とは、この男の“ちょこっと”はどれだけ幅の広い“ちょこっと”なのだろう……?
そんな事を考えていると、(別に、作者が意図的に“ちょこっと”を連呼したかった訳ではない)ふ
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