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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十九話 合宿終了!
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真性古代(エンシェントベルカ)式のデバイスは作るのが難しいと……」
「あぁ、それなら平気だろ。な?ルー嬢」
「え?」
ライノがニッと笑ってそう言うと、何故かテンションアゲアゲなお嬢(ルーテシア)が理由もなく立ち上がって人差し指を高く掲げた。天を突きそうだ。

「問題ナッシーン!私の一番古い親友とその保護者様ってば、何と次元世界にその名も高い真性古代(エンシェントベルカ)な大家族なのだー!」
かなり大げさなようだが、実際の所彼女の言葉には一切の誇張も拡大解釈も含まれていない。現に彼女の言う大家族と言うのは、本来次元世界でも希少(レア)中の希少(レア)である筈の真性古代式術式に、何と家族全員が関係していると言う、真性古代式に家を与えたらこうなりました。と言うような家族なのだ。
ちなみに言うと。七人居る家族の内、飼い犬を除けば全員が女性である。飼い犬のストレスが心配になる所だ

「と言う訳で、八神司令達にお願いしておくよ〜。今はミッドは朝だから、メール送っておく」
「は、はい……ありがとうございます」
何だか出来過ぎている位にトントン拍子に話が進むので、若干アインハルトが引いているが、そもそも彼女が現在関わっているメンバー自体、少々この次元世界における大スターが多すぎるくらいだ。この位の事で驚いていたのではやって居られないだろう。
異常識に服を着て歩かせて徒党を組ませると、こう言うメンバーになるのである。

────

その夜の事だ。

「ん……」
うっすらと青い光が照らす中、アインハルトは目を覚ます。今日はどうやら、月が明るいようだ。窓際に寝ていたせいなのか。明るさで目が冴えてしまった。

「…………?」
ふと、窓の向こうで何かが閃いたような気がして、アインハルトは窓際へと歩み寄る。見ると、月明かりに反射して、刃のような物がキラリ、キラリと瞬いているのがわかった。

『誰……?』
こんな時間に一体……そんな風に思った時には、武道家としての性だろうか?無意識に、アインハルトは玄関へと歩き出していた。

――――

ロッジの前の林をしばらく進むと、大人チームが昨日の昼間使っていた訓練場が見えてくる。
その一カ所、隅の方のスペースは、適当な模擬ターゲットを出すことで、誰でも自由に用途に合ったトレーニングが出来るスペースになっているのだ。
そして其処に、月明かりを反射する刃の主は居た。

「ふっ!」
ヒュンッ!と高い音を立てて突き出された斧槍(ハルバード)が、人型のターゲットの頭を貫きピタリと止まる。重量感のある槍の柄を先端だけを持っているにも関わらず、穂先には一切のブレがない。その槍を今度は身体ごと一閃させて自らの周囲のターゲットを一気に全て薙払う。と同時横一閃に振った勢いを利用して、槍の柄を再び
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