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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十九話 合宿終了!
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「ふー……ん?」
ライノがロッジに戻って飲み物片手に廊下を歩いて居ると、一部屋から、やけににぎやかな声が聞こえて来る。

「よう、子供達何騒いで……おぉ!なんだヴィヴィオ、目ェ覚めたんだな!」
「あ、えっと、心配を掛けてしまってごめんなさい!」
子供部屋に集まっているコロナ・リオ・アインハルト・ルーテシアのメンバーの中に、先程まではいなかったメガーヌとなのはの母親組。それにヴィヴィオの姿を見つけて、ライノは若干安堵しつつ笑顔で言う。と、恐縮したようにヴィヴィオが頭を下げたので、ライノはそんな殊勝な態度に笑いながら、ふりふりと手を横に振った。

「いやいや。無事だったならそれで良いって事よ。それよか、何見てんだ?」
興味深げにライノが彼女達の覗きこんでいた映像を見ると、リオが楽しそうに言った。

「これ!去年のIMの動画です!」
「あぁ。成程」
ニッと笑って、ライノは納得が言ったように首を縦に振る。
表示されたホロウィンドウには、何処かのスタジアムらしき巨大な円形の建物や、その場所で整列し、壇上に上がった少女の言葉を聞いて居る少女達の動画が、かわるがわるに映し出されていた。

IM(インターミドル)CS(チャンピオンシップ)
Dimension Sports Activity Association……通称、DSAAの、公式魔法戦競技会が主催する、10〜19歳。つまり、十代の若者のみを対象とした、個人ライフポイント計算方式による、実戦形式の魔法戦競技大会である。
その参加範囲は、なんと全管理世界。すなわち、時空管理局を中心とした世界の全ての子供たちを参加対象として、その子供達……否。若き魔導師たちが、自らの力と技の全てを掛けて頂点を競いあう、超巨大公式大会なのだ。

「さしずめ、アインハルトを勧誘か?」
「はいっ!」
「今日の試合、結構アインハルトにとっても良かったみたいだから」
「あ、ありがとうございます……」
元気に返事をしたコロナと、微笑みながら言ったルーテシアに、恐縮したように頭を下げる。

「お前らも出るのか?」
「はい!大会規定は十歳からなので、今年から私達も出られるんですよ!」
目を輝かせて言う……思っていたより元気そうなヴィヴィオに、少し安堵しながらライノはほうほう。と感心したように頷く。

「十歳カウンターヒッターか。上位行けば話題さらいそうだな。IMは格闘型すくねーし」
「あ、ライノ先輩ってもしかして、出場した事とか有りますか!?」
「ん?あぁ。まぁな。俺は男子の部だけど」
「だ、男子の部……」
ライノが頭を掻きながら言うと、コロナが若干恐れるような声でその言葉を繰り返した。

「男子の部って、IMの女子の部より武闘派ぞろいで、凄く怖いってイメージが有るんですけど……
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