眷属、集めます
第22話
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ちっ、シャルバ・ベルゼブブには逃げられてしまいましたか。意外とやりますね」
「おい、これのどこがちょっとしたゴミ掃除だよ!?」
「禍の団の旧魔王派全員が集った所で僕とルゥで過剰戦力ですから。そこにアザゼルさんが加わった所で大した違いはありませんから。あっ、ルゥ、頭だけは残しておいて下さいね。それ以外は食べさせて良いですよ。残しておいて腐ったりしたら嫌ですからね」
「は〜い。おいで、ダンセイニ。頭以外は食べていいって」
頭の上に乗っているちびルゥに召還されたショゴスのダンセイニが禍の団・旧魔王派のメンバー約3000人の死体を体内に取り込んでいく。周囲は屋敷が建っていたと思わせる柱が幾つか残ってはいるけど焼け野原の様な状況である。
情報屋からの情報を頼りに旧魔王派の集会を襲撃したんだけど、トップを殺し損ねてしまいました。幹部クラスの何人かも集会に参加していなかったので多少残っています。まあ実行部隊の内の強い部類に入るのは大抵殺せたので問題無いですね。
「ますたー、なんか変なのがいるってダンセイニが」
「変なの?」
「ダンセイニ」
ルゥに言われてダンセイニが吐き出した物は真っ黒な蛇だった。
「ほう、初めて見ますがおそらくはオーフィスの力の一部である『蛇』でしょうね。何人かが貰っていたのでしょう。実験用に一匹確保しておきましょうか」
ダンセイニから逃れようとする一匹を試験管に入れて厳重に封印を施してから収納の魔法陣の中に放り込んでおく。
「オレも貰っといていいか」
「どうぞ。取り扱いにだけは注意して下さい。たぶん、体内に入れる事で肉体に変化を起こすタイプです。絶対に口や鼻、傷口に近づけないで下さい」
「分かってるよ」
アザゼルさんも僕と同じ様に試験官に蛇を入れて封印している。
「そろそろ引き上げましょう。サーゼクス様に連絡も入れないといけませんから」
アザゼルさんを引き連れてアスタロト家の別邸を後にする。もちろん残った頭は殺した証拠として持ち帰る。変装系の魔法で成り代わられても面倒ですから。まあ旧魔王派であった証拠は既に確保済みですので成り代わろうなんて思う物は少ないでしょうが。
今回の件で幾つかの家が潰れる事になるだろうな。特にアスタロト家は致命傷を負った。次期当主のディオドラが旧魔王派の中でも上の方に属し、先程死にましたから。
「それにしても一方的な戦いだったな。いや、戦いにすらなってないか」
「結界を張って逃げれない様にしてからそこそこ質の良い魔導書を放り込んで精神汚染を行ってからの襲撃ですからね。アザゼルさんの方は大丈夫ですか?」
「ああ、事前に貰った魔剣のおかげだろうな。特に問題はねえ」
「それは良かった」
転
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ