鉄の竜と駆ける戦乙女
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後日、合格通知が届いた。
いや、まあ、あれで落ちてたら学校自体を疑うよね。……おかしいんだけどさ。
立派な戦術であるバーンやロックを嫌う風潮とかね。サイバー流が苦手なのをピンポイントで……。校長がサイバー流だからだろうな。
「まあ……俺には関係ないか」
デュエルアカデミアへむかう船の上でポツリと呟いたが、なんの返答も返ってこない。
なぜなら隣に座っているクーという可愛い寝息をたてながら恵が眠っているから。
ちなみに俺はイエロー。恵はブルーである。……一人で起きられるのか、恵は。
いや、無理だな。
「……天上院明日香に話をしておかないとな」
なぜかは知らないが恵と同室の生徒は原作ヒロインの天上院明日香なんだよなぁ。
恵は社交的じゃないから俺がお願いしておかないといけないのたが……たしか人気者だったし、話し掛け辛いなぁ。
たしか声優は……
「私に何か用なの?」
そうそう、確かリリカルなのはのリインフォース・アインスと同じ人だったな。
声を聞いたら思い出した……って。
「うおっ!?」
振り返るとそこには淡い栗色の髪の毛にそれと同色の瞳の少女がいた。確かに騒がれるだけのことはある美少女だ。
原作キャラその二との邂逅で少々観察してしまっていた。そして訝しげな天上院明日香の声で我に返る。
「……なに?」
「あー、すまん。見惚れてた」
そういうことにしておこう。……なぜか恵身じろきをしたけど。
「……そう。で、私の名前を呼んでいたけれど何か用事でも?」
俺がイケメンじゃないのは知っていたし、別に天上院明日香に惚れたとかじゃないのだが、こうもあっさりと流されるのはなんかクるものがあるな。
「天上院さんは自分の同室の人って知ってるか?」
軽く咳ばらいをすると本題に入る。
「ええ。確かレイン恵さんと言ったかしら。あと私のことは明日香でいいわよ?」
「じゃあ、お言葉に甘えて。恵……レイン恵なんだが朝がとても弱くてな」
そう言って眠っている恵の頭を軽く二、三回ポンポンとはたく。
その手に釣られて明日香が恵を見た。彼女が?と首を傾げてきたので頷く。
「こんなことを初対面の人に頼むのはどうかと思うが面倒を見てやってくれないか?」
「まあ……いいわよ」
流石に厳しいか、と思ったがやはりアニメの主人公組。とても広い心をお持ちのようである。
「ただ、条件があるわ」
……と思ったけどそんなことは無かったぜ。
どんな無茶振りをされるのか内心ビクビクしながらその条件を聞くと……
「私とデュエルしなさい。第三席入学の尾上逢魔君?」
遊戯王って目と目があったらデュエルを仕掛けられるようなポ
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