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リュリュちゃん日記
サンタローズ、激動の3日間!
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<サンタローズ>
タナSIDE

昼を少し過ぎた頃シスター・フレアが泣きながら私の元にやってきた!
「リュリュが居ないの!  (グスッ)リュリュが…… (グスッ)昨日ケンカして、日記にもういらないって最後だって……(グスッ)リュリュがぁ……」

シスター・フレアは支離滅裂な事を泣きながら喋る為、何を言っているのか分からない。
「落ち着いてシスター! ゆっくり順を追って話して……」
ともかく落ち着かせ、話を聞き出す事にする。



どうやらリュリュちゃんが行方不明になってしまった様だ!

シスターが言うには、昨晩……珍しい事にリュリュちゃんと口論をしたらしい。
今朝起きて姿が見えなかったので、村の何処かでいじけて居るのだろうと思い、探し回ったのだが、誰も姿を見ていないと言われ、家に戻り日記を読んだら、そこには、
【最後に…
お母さん、もしこの日記を読んでいるのなら言っておきます。
私はお母さんの娘であって、奴隷ではありません。
例え親にでも見られたくない心の中があります。
この日記帳をプレゼントしてくれた時は凄く嬉しかったです。
でももういりません。
この日記帳を使うのはこれで最後です。

貴女を敬愛する娘、リュリュより】
と、書き置き的な事が書いてありパニックになってしまったらしい……

「ともかく、村のみんなに知らせて、手分けして探しましょう! もしかしたら、洞窟内に居るかもしれないし……」
「ふぇ〜ん……リュリュ〜」

リュカが居ればこんな事にならなかったろうに……
まったく!
あの子は何処で何をやってるんだろうね!

タナSIDE END



<サンタロースの洞窟>
オリバーSIDE

何やら大変な事になっちまった!
俺とゲイツはサンタローズの洞窟を慎重に進んでいる。
あの仲の良い親娘がケンカをするとは……
しかも日記を勝手に読んだ事が発端とは……

リュリュ嬢ちゃんは可愛いからなぁ……
変な男に変な事されてないといいのだが…・
あの子は俺の命の恩人だ!
絶対助け出さなきゃなんねー!

「なぁオリバーさん! リュリュちゃん、この洞窟には居ないみたいだぞ!」
ゲイツは早く洞窟を出たいらしく、早急に結論を出そうとしている。
コイツが俺と一緒に洞窟へ入った理由は一つだ。
シスター・フレアに良い所を見せたかったんだ!

コイツいい年こいて、独身で美人のシスター・フレアに気があるもんだから、彼女の前では率先して洞窟探索に名乗り出たんだ!
だが、果てしない程のヘタレの為、モンスター蔓延る洞窟からは逃げ出したいんだ……
「うるせー! まだ分かんねーだろーが!! どっか隅っこで小さくなって震えてるかもしれねーだろ! しっかり探せボケ!」


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