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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン7 冥界の河と三連星コンビ
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かったので何も言わずに立っているのをどう解釈したのか、ノリノリで挑発の言葉をぶつけるその2。それを受け、その1とその3が高笑いした。

「ハハハ、無理もないぜ高野!なにせ俺たちのコンボはアカデミアでもトップクラスだからな!」
「違いないぜ、中野!いくら少しは名の知れたこの二人でも、俺たちのコンビネイションの前にはかかって来いっていう方が残酷ってもんさ!」

 そう言い、また3人でわっはっはと笑いあう3人組。………これ、この隙に隣を駆け抜けたら逃げられるとかそういう抜け道はないだろうか。ふとそんなことを思いつき、チラッと廊下の隅に目をやる。だがその瞬間にその1、まだ名前のわからない最後の一人がデュエルディスクを素早く構えて起動させた。

「おーっと、この野中様の目をかいくぐって逃げられると思うなよ?3対2の変則デュエルでいっぺんに二人まとめて倒してやるからな!」

 右から順に野中、高野、中野ね。よし、覚えたぞ。どうやら逃げられないっぽいし、だったらここで相手する方がいいだろう。でも、タッグデュエルならやったことはあるけど3対2ってのは初めてだな。こんな時にそんなこと言ってる場合じゃないのかもしれないけど、ちょっとわくわくしたり。

「夢想、悪いね迷惑かけて」
「ううん、何となくこうなる気はしてたから、だってさ」
「「それじゃあ…………」」

 いつも通りの掛け声をしようとしたら、夢想と声がはもった。何が言いたいのかをすぐに理解して、アイコンタクトでタイミングを合わせる。

「「デュエルと洒落込もうか(洒落込みましょう)!」」

「先行はまず俺、野中がもらったぜ!よしよし、いい手札だな。カードを3枚セットして、クリバンデッドを召喚。そしてエンドフェイズ、通常召喚したクリバンデッドをリリースすることでデッキトップ5枚をめくり、その中から魔法か罠カード1枚を手札に加える。1枚目から順にタスケルトン、攻撃の無力化、速攻のかかし、ネクロ・ガードナー、だめだな。攻撃の無力化を選択して、あとは全部墓地に送ってターンエンド」
「あ、終わった?じゃあ私のターン、ドローだってさ」

 ターンが変わり、自然な動きでカードをドローする夢想。これで彼女の手札は初期手札含めて9枚………って、あれ?同じことを思ったようで、中野が文句の声を上げた。

「ヘイ、ちょっと待てよ!?それ、手札多くね?」
「これかな?だって2対3なんですもの、当然初期手札8枚ぐらいのハンデはくれるんでしょ?ってさ。ほら、清明もあと3枚引かなきゃ駄目だよ」
「ほえ?え、あ、うん、じゃ、じゃあ3枚ドロー………」

 あまりといえばあまりに堂々とした態度につい流され、言われたとおりにカードを2枚引く。い、いいのかなあこれって。きっとあの3人組が何か言ってくるかと思
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