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梅と共に
第一章
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答えた。
「そうしてるの」
「ひいお祖母ちゃんが亡くなったけれど」
 母にとっては祖母だ、だから母は目を赤くさせている。それは妙子も同じだ。妙子にとってはとても優しいひいお祖母ちゃんだった。
 その曾祖母が亡くなって悲しい、だがそれでもだった。
 妙子は梅の木を見ながらだ、こう母に言った。
「梅を見てるとね」
「どうなの?」
「悲しいけれど。梅は綺麗だから」
 例えだ、花は咲いていなくともだ。
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