『痔を治す河童』編
第七十八話
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』
「あー・・・なるほど、そう言う目的か」
つまりは、周りから手を出しづらくしていくつもりなのだ。
こうすれば、さすがに手を出すようなやつはいないだろう。
けど・・・
「そこまで梅先輩に肩入れするのはなんでだ?」
一幹部が一つの家に対して考えるにしてはちょっと過剰な気がする。
『何、簡単なことだよ。梅の家に何かあったことを知ったら、武双は間違いなくキレるだろう?』
「ああ、間違いないな」
『そんなことになったら、委員会へのダメージが大きすぎる』
切実だな。
「ま、了解。梅先輩のご両親がそれでいいなら、俺は構わないよ。手を出したヤツに対して遠慮なく潰しにかかれるし」
『その時は、もう止めないよ。・・・いや、止めれない、か』
そろそろ、この話も終わりかな。
「で、後一つの話は?」
『簡単なことだよ。今の家族との生活、楽しいかい?』
そんなもの・・・
「楽しいに決まってるだろ」
『なら良かった。前の家族については、こっちにもいくらか責任があるからね。心配なんだよ』
まあ、確かにあのころの両親については委員会が面倒がって放置したことが原因だけど・・・
「・・・もう気にしなくていいよ。少なくとも、今の俺は心の底から幸せなんだから」
それが、俺の本心だ。
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