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アーチャー”が”憑依
七話
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合わせに座り、茶々丸作の料理に舌鼓をうつ二人。無事に学年末テストを終えた二人はネギの正式な教師就任の祝いを行っているのだ。

「くくく、それにしてもまさか一位をとるとは思わなかったぞ? これでタカミチをいじる材料ができた」

「それに関しては新田先生の力だろうな」

ネギは数日前の事を思い浮かべた。



「お前達は一体自分達が何をしたのか分かっているのか!」

生徒指導室にて新田先生の怒声が響く。間違いなく周囲にも響き渡っているだろう怒声は、生徒たちを委縮させるのにはこの上なく有効であった。

「テストを間近に控えていると言うのにお前達は……佐々木! 聞いているのか!」

「は、はいぃ!」

地下からの脱出ルートにあった長い長い螺旋階段。各所に張り巡らされていた問題付きの岩壁はネギが即答で答えていったものの、鍛えている上に気を使える長瀬と古、そして同じく無意識かつ少量とはいえ気を使っている神楽坂はともかく、それ以外の三人は疲れがたまっているようだ。

「司書が早急に安全を確保してくれたから良かったものの、これほどの問題を起こしたのだ。何のお咎めもなし、とはいかんぞ」

半分はお咎めの部分に反応しているがもう半分は司書の部分に反応している。それもそうだろう、長瀬に事の経緯を詳しく聞いてみたが、彼女達は司書になどあっていないのだから。

「新田先生、折角ですので彼女達には先生特製の補習を受けさせては?」

お咎めなしにはできないとはいったものの、罰を決めかねている新田先生に提案する。これは新田先生がかつてからバカレンジャー等と呼ばれている成績不振者達の事を心配していると聞いたからだ。……他の生徒たちの面倒を見なければいけないためそこまで手が回らない、と言う考えも多分にあったが。

「むぅ、しかし無理やり勉強させるというのは……あくまでも自分から学ぼうとするのが大切です」

「新田先生のおっしゃられることも良く分かりますが、彼女達は”頭の良くなる魔法の本”なんてふざけたものを探しに行ったのです。このまま待っているだけで良い方向へと向かっていくとは思えません」

神楽坂他数名から恨みがましい視線を送られるが知ったことではない。全て事実だ。

「ネギ先生の言うことにも一理ありますな……分かりました。今回の騒動の罰を補習とし、私が監督を行います」

「お願いします。どうか”厳しく”やってやって下さい」

いやあああああああ! とどこからか聞こえた気がしたが、当然無視した。

結果、新田先生の補習により神楽坂達は平均を大きく上げ、また他のクラスメイト達の点数も全体的に右肩上がりとなり、僅差で平均点学年一位の称号を獲得したのだ。



「さすがは麻帆良の鬼、と言ったところか。奴は学園で
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