プロローグ
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に三勢力とデビルZを追って地球にやって来たサイバトロンと合同で立ち向かった。
そして戦いが終わった後、俺達のトランステクターには自我が芽生え、トランスフォーマーの故郷であるセイバートロン星へと帰って行ったのだった。
その後、俺達は元の生活に戻った。とはいっても、元居た勢力との繋がりは残っているが。
そして現在、俺はかつてのトランステクターと同じ型のトレーラーを運転していた。配達も終わり、これからトレーラーを車庫に入れに行く所である。天気は生憎の雨。折角洗車したばかりだって言うのに最悪だ。
そうやって不機嫌なままトレーラーを走らせていた時だった。目の前に空間の裂け目みたいなのが現れたのは。
「わあああああ!!!」
悪魔やらトランスフォーマーやらの非日常に慣れた俺でも、運転中目の前に突然何かが現れたら驚く。俺は慌てて急ブレーキをかけた。そして、トレーラーは裂け目の数メートル手前で停止する。
「一体、何だこいつは・・・?」
俺はトレーラーから降りて裂け目を見た。すると、その中から何かが現れる。それは、銀色の長髪と赤い瞳を持つ女だった。その手には小学生くらいの女の子が抱かれている。
俺はその女を警戒していた。何故なら、彼女の背中には二対の黒い翼が生えていたからだ。多分、堕天使だと思う。
俺はいつでも走って逃げられるよう構えた。情けない事だが、今の俺にはゴッドマスターとしての力は無い。だから、人外が相手では全く歯が立たないのだ。
だが、俺の予想に反して女はその場に膝をついた。
「お、おい!大丈夫か!?」
思わず、俺は女に駆け寄った。罠かもしれなかったが、近くで見た所かなり苦しそうだ。とても演技には見えない。
「もう、限界か・・・」
すると、女が絞り出すように声を発した。
「大丈夫じゃ無さそうだな・・・こう言う時は救急車・・・じゃなくて!」
俺は知恵を絞るが、怪我をした人外にどう対処すべきかが全く思い浮かばない。すると、女が俺に話しかけてきた。
「お前は、私の姿や空間の裂け目を見ても驚かないのか?」
「え?ま、まあ。少し前までそう言うのに思いっきり関わってたしな。」
「そうか・・・なら、我が主を・・・この子の事を頼んでもいいか?」
「は?」
女に女の子を差し出され、俺は困惑する。
「ちょっと待て!何で俺が!?」
「本来ならば、私の目で見極めてから主の事を託したかったのだが、それはもう無理そうだ・・・」
そう言って女は自身の足を見る。俺もそこを見てみると、何と女の足がつま先の方から徐々に光りの粒子へと分解して行っていた。
「お前、そいつは一体・・・」
「私のような得体の知れない存在を無視せず、心配してくれたお前なら大丈夫だろう。」
俺
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