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とある3人のデート・ア・ライブ
第一章 精霊
第2話 出発
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そして、上条の右手と女の剣 がぶつかった。

その刹那、

剣がパリンっという音をたてながら粉砕された

精霊「……!?」

精霊は動きを止め、剣の方を見ている。

だが、一方通行も上条もその隙をわざわざ狙わない。

彼らの目的はあくまで空間震の調査であり、精霊を殺すことではないのだ。

すると女はすぐに、剣を元の状態に戻した。

一方「どォやらテメェの右手でも表面に触れた程度じゃ精霊の力を完全に打ち消すことはできねェみてェだな」

上条「恐らく核が存在するんだ。それに触れない限り彼女の力を完全に失わせることはできないな」

一方「だがその核に触れたらこいつ死ぬンじゃねェか?」

上条「なら、気をつけないとな」

精霊「……?」

女はこの2人の会話に少し疑問を持っていた。殺しにくるならその核を壊せばいい話なのに。

まるで、



自分を殺したくないような……



この時、一瞬だけ人間を信用した。

だが、それもすぐに終わる。

佐天「逃げてください!精霊を殺しにくるかもしれない人がこちらにきています!」

上条「マジかよ!なら精霊を助けないと……!?」

と上条は精霊の方を向くが、その時には精霊はいなかった。

一方「上だ!」

と3人は上を見ると、銀髪のASTと女が戦っていた。

上条「どうする?どっちに加勢する?」

一方「どうやら、ASTっ呼ばれた野郎はこっちに加勢するっぽいぜ」

佐天「でも……私は……精霊と戦いたくない…」

その言葉に上条がこちらを向き、一方通行は前を向いたまま耳を傾ける。

佐天「だって…私達は精霊と戦うためにここにいるんじゃないし……」

それにと佐天は言い、

佐天「あの人は…何だか悲しそうな表情をしていたから…」

この言葉に上条と一方通行は何も言えなくなる。

そして、3人がほぼ同時に上を見上げる。

精霊と銀髪のASTが1体1で戦っている。

上を見上げた直後、





剣と剣がぶつかりあい、辺りが一瞬白銀の世界に覆われた。





その光に本能的に目を瞑る。





目を開ける頃には、





精霊はいなかった。





ASTが空中に十数人いる程度だった。





士道と呼ばれた男は気絶していた。





何が起こったか分からなかったが、これだけは言える。





自分達はしばらく帰れそうにないと……


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