第一章 精霊
第2話 出発
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達も私を殺しにきたのだな…」
そう言うと、女は一気にこちらに向かってきた。
佐天・上条・一方「「「!?」」」
佐天と上条は右に、一方通行は左に避けた。
するとその女はすぐに止まり、一方通行の方に向かった。
上条「一方通行!」
一方「チッ!」
舌打ちしつつもチョーカーのスイッチをONにする。
彼女との距離は10mもない。彼女が右手で剣を振りかざしてきた。
剣が当たる前に、足を地面に叩きつける。
ベクトルを操作し、地面が爆発した。
大量の砂利が精霊に向かっていく。
だが、
精霊は左手を出し、シールドらしきものを展開させて、ガードした。
そして右手で振りかざした剣が一方通行に向かってくる。
肩にギリギリ当たる程度に左に避ける。
だが、
反射はきかなかった。
右肩が切り裂かれ、少し血がでる。
一方「(チッ…精霊に反射はきかねェか…。だがさっきの攻撃を逆算すれば反射に設定できる)」
そう考えていた。
一方「(ヤツが逆算するだけの時間をくれたらなァ…)」
その女は間を開けずにすぐに切りかかって来る。
一方通行はベクトル操作で、足のベクトルの向きを変え、距離をとる。
だが一方通行も闇雲に逃げている訳ではない。
誘導したのだ。
″幻想殺し″の右手を持つ上条の元に。
一方通行が下がると同時に上条が前にでる。
女は標的が変わったのを気にせず、上条に切りかかる。
上条は迷わず右手を前に出す。
そして右手と剣がぶつかった。
その頃、佐天は上条に言われ、男の避難を優先していた。
佐天「大丈夫ですか?」
?「あ、あぁ…ありがとう」
佐天「いえ…」
?「それよりお前達の連れは大丈夫なのか!?」
佐天「大丈夫ですよ。あの人達は強いですから」
と佐天は笑顔で答える。
士道「そういや名前言ってなかったな。俺は『五河士道』って言うんだ。」
佐天「私は佐天涙子っていいます。(この人が上条さんが監視する人なのかな?)」
佐天は頼りない人が監視の人なのか?と疑問を抱いていたが、
士道「え?あいつらはなんだ?」
士道が見上げて佐天も見上げる。
すると、武装した女の子数人が精霊の方へ飛んで行った。
士道「あの方向って…確か、佐天さんの連れがいる方向じゃ……」
佐天「(いや、狙いはあの2人じゃない……だとしたら精霊?)」
確証はないが可能性はある。
そして、その女達が武器を持っていることを思い出した。
佐天「(あんな悲しそうな顔をしている人を殺すの…?)」
佐天はそう思うと、足が勝手に動いていた
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