第一章 精霊
第2話 出発
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上条「しっかし、すげえ爆発だなぁ…」
上条のいたところ以外は爆発の衝撃で石や塵しか落ちていない。
上条「ん?一方通行、どうしたんだ?」
佐天「一方通行さん?」
一方通行は目を瞑ってブツブツ何か言っている。
そして目を開けて、
一方「逆算完了…」
と一言呟いた。
上条「逆算?」
一方「あァ。今の爆発の衝撃は俺の反射を通り抜けた。俺の反射は俺が知ってるベクトルを反射できねェからなァ……。空間震は俺の知らないベクトルだった。だから今の攻撃を計算し、俺の反射の設定に加えただけだ。」
佐天「え〜と…てことは次、空間震がきても反射できるってことですか?」
一方「ま、そォなるな」
上条「改めて思うけど、Level5ってすげぇ…」
一方通行はチョーカーのスイッチを切る。佐天は既に切っているようだった。
佐天「あれ?」
上条「どうした?」
佐天「いや…あそこに女の人が…」
クレーターの真ん中に女の人がいた。
一方「…何か手掛かりがあるかもしンねェ…。いってみるか」
と一方通行の言葉で3人は近づこうとした。
その時、
彼女は一瞬で消えた。
実際には消えたのではなく移動したのだ。
ある男の前に、
その方を3人は見る。
するとさっきの女が剣を持っていて、尻もちをついている男に剣を出している。
上条「あれはヤバイんじゃないか!?」
佐天「ちょっと待ってください。何か話しているようです」
?「……も……を……きた…」
一方「ここからじゃ聞こえにくい。少し近づくぞ」
と隠れつつも、2人の声がよく聞こえる所まで近づいた。
?「お前も私を殺しにきたのか?」
佐天・上条「「殺しにきた?」」
一方「……」
この言葉に少し違和感を覚えた。
だがその考えもすぐ中断される。
何故なら、
その女がこちらに顔を向けていたのだ。
?「お前達も私を殺しにきたのか?」
お前達と言ったところから3人いることがばれているだろう。そう判断し、3人はそれぞれの物陰から出てきた。
そして、女は顔を確認したのち、もう一度言う。
?「お前達も私を殺しにきたのか?」
悲しそうな表情で…
上条と佐天はしばらく無言でいた。
すると一方通行が突然口を開いた。
一方「テメェが精霊か?」
その言葉に女はピクッとした。
一方「どォやらそォらしいな。なら、この空間震ってヤツもテメェの仕業か」
佐天「え?そうなんですか?
一方「今はそンなこと気にせずに、ヤツから注意を逸らすな」
上条「……」
精霊「やはり…お前
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