暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第一章 精霊
第2話 出発
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佐天「まあ、簡単に言えば、ベクトル操作の風だけバージョンですからね」

と2人が言ってるが上条はチンプンカンプンな顔だ。

上条「え〜と……風力使い(エアロハンド)とは何が違うんだ?」

上条はまるでテストで基本問題が分からなかった時のようなマヌケな顔をした。

一方通行が面倒くさそうに簡単に説明する。

一方「簡単に言えば風力使いは風を生み出すことは出来ンだが、風力操作はそれができねェ……その変わりに風力操作は風力使いより応用の幅が広いンだよ」

ま、その分演算が面倒なンだけどな、と、一方通行が補足する。上条はまた、分かったような分からないような曖昧な顔をした。

一方「それより、ここに迎えが来るとか言ってたンだが……一体いつになったら来るンだァ?」

佐天「確かに遅いですね」

と言っても今待ち合わせ時刻になったのだ。一方通行と佐天と上条は少し早めにきていたからそう感じるのも無理はない。

上条「ん?あれじゃないのか?」

と上条が指差した方向を2人も見る。すると3人の若いスーツ男がこちらにやってきた。その1人が3人に向かって言う。

「上条様と佐天様と一方通行様ですね?私が今から向かう町田市まで案内するものです。あ、荷物はお持ちしますね」

と、言って3人の荷物を受け取る。3人は旅行カバンを1つずつ持って、それを渡す。

何故そんなに大荷物なのかというと、泊り込みでやるらしい。上条と佐天に至っては転校することになっている。もちろん一時的にだ。

しばらく歩くと今風のデザインの車があった。その後ろに荷物を3人のスーツの男が置いている。

チラッと見えたがトランクには何やら機械がいろいろ置いてあった。

上条「(何だあの機械?)」

佐天「(学園都市の外かぁ…久しぶりだなぁ…)」

一方「(長引いたら打ち止めに絶対怒られるなァ…)」

と、多種多様な思いを持ちながら、車に乗り込んだ。

運転席にさっき話しかけてきた若い男、助手席に一方通行、後ろに佐天と上条が乗る形になった。他の2人は乗らないらしい。

こうして3人を乗せた車は出発した。





一方「オイ、運転手さんよォ」

運転手「なんですか?」

運転手は運転しながら答える。

一方「後ろに乗せてあった機械はなンだ?」

運転手「あれが空間震を調査するための機械ですよ」

と言って、運転手はついでだからとあの機械の使い方を説明書してくれた。と言っても実物がないのでザックリとしか説明しなかった。

着いた時に詳しく説明してくれるらしい。

運転手「どうやら、あなたがこの中で一番しっかりしてそうなのであなたにいっておきますね」

まあ、佐天と上条は後ろでなにやらギャーギャー
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