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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十七話 覚悟と選択する道 前編
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闇の書事件の際には主であるはやてを切り捨てることで世界を救おうとしたその人であった。
現れた人にわずかに警戒するシグナムだが、内心で首を傾げる。
結果的にはやてが犠牲にならず解決した闇の書事件だが、はやてを切り捨てようとしたグレアムやその使い魔であるリーゼ達にシグナム達は警戒をしている。
ヴィータに至っては敵意を抱いている方が正しいくらいだ。
その部屋に使い魔のリーゼ姉妹を連れることなく、一人ではやての部屋を尋ねる意図がシグナムには読めない。
困惑気味にはやての判断を仰ぐべく振り返ると
「ええよ、入ってもらって」
「はい、どうぞ」
「ああ、お邪魔するよ」
そんなシグナム達の内心を知っているのか苦笑しながらはやては頷き、シグナムはグレアムを部屋に入れた。
リーゼ達がいないにしても意図が理解できぬ内はと警戒を強めるシグナム達。
はやてが士郎の家で、ヴィータと共に休めるように用意した部屋ではあるが、守護騎士が全員揃っていた。
理由は単純に士郎の話を聞いて、今後主であるはやてが士郎との関係をどうするのか確認するためである。
シグナム達、夜天の魔導書の守護騎士ヴォルケンリッターにとっては士郎は信頼出来るし、闇の書事件での恩もある。
さらに闇天の書の融合騎であるリインフォースも士郎と契約している状態である。
初めて海鳴で出会った時の立ち振る舞いからもシグナム達にとっては士郎が実戦を経験しており、手を血に染めたことがあるとしても驚きはない。
だがシグナム達自身は士郎を拒絶する意思はなくとも、主はやてが拒絶を選択した場合、彼女達は主の決定に従う。
そのため、話が終わってすぐにはやての下に集まったのだ。
「ええっと、グレアムおじさん、それとも提督って呼んだほうがええでしょうか?」
「おじさんで構わないよ。
こうして直接会うのは初めてだったね」
グレアムとは直接会うのは初めてのはやてであったが、こうして尋ねてきたことから、保護責任者であるグレアムおじさんであることを察していた。
「はい、改めまして、いつもお世話になってます。
八神はやてです」
「そんなに固くならないでくれ。
私は少し財産管理などしている程度だからね」
どこかぎこちない二人だが
「それで何の用だよ?」
「こら、ヴィータ」
ヴィータが警戒した視線を向けたまま、グレアムに問うが、はやてに注意され、視線をそらす。
「構わないよ。
それだけのことをしたのだ。
ここに来たのは君に対する謝罪と私が行ってきた全てを君に伝えるためだ」
「私にですか?」
「そうだ。
君には聞いてもらいたい」
「わかりました。聞かせていただきます」
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