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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第6話 「大切な家族」
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やないんですけど」
「ん? 私として女友達という意味で言ったのだが……その様子だとショウとの未来を考えたことがあるのかな?」
「な、ないです! ……そもそも恋とかまだよう分かりません」
「近いうちに分かる日が来るよ。女の子は早熟と言うしね。まあ、恋愛に興味を持ってこなかった私が言うのもあれだがね」

 小声で話しているために何を言っているのかは分からないが、はやての表情からして叔母が良からぬことを言っているのは分かる。
 何でこの人はこうも人をからかったりするのが好きなのだろう。そんな性格だから未だに独身なのではないのか?
 ……いや、俺の両親が生きていたなら別の人生を歩んでいたかもしれない。俺の存在がレーネさんの人生を変えてしまったのだろうか。もしそうなら……現在以上の関係を望むのは欲張りというものだろう。
 はやてと話していたレーネさんだったが、一段落したのか彼女の元を離れてシグナム達の方へと向かった。

「えっと、ヴィータです。ショウにはいつも世話に――じゃなくてお世話になってます」
「そう硬くなる必要はない、と言っても初対面だから無理かな。それに私は仕事ばかりしているから会う機会も少ないだろう……まあ気楽に接してくれて構わないよ」
「が、頑張ります」

 俺の中には、口が悪くて活発なヴィータしかないに等しいため今の彼女は新鮮に見える。レーネさんは眼光も鋭くなければ、覇気があるわけでもない。そこまで緊張する要因はないと思うのだが……はやてに何かしら言われていたのかもしれない。

「はじめまして、シャマルと言います。いつもそちらのショウくんにははやてちゃんやヴィータちゃんがお世話になってます」
「いやいや、それはお互い様だよ」
「そう言って頂けてホッとしました。ところで……お顔色が悪いようですが大丈夫ですか?」
「あぁ……気にする必要はないよ。あまり寝ていないだけだからね」
「そうですか……あの私、それなりに医学に精通していますので何かあればご相談してください。いつでも力になりますので」

 レーネさんとシャマルの会話は、何というか保護者同士のやりとりに見えなくもない。普通ならばシャマルに対して違和感を覚えるはずなのだろうが、身内であるレーネさんに対して違和感を覚えている。
 からかう素振りもないし、話している内容もまともだ。いや、この人も社会人として何年も生活しているわけだから当然といえば当然なんだろう。……けど、こういうところって仕事中以外ではあまり見たことがない。だから違和感を感じるのも無理はないかもしれない。

「はじめまして。私はシグナムと言います」
「……あぁ、君がシグナムか」

 シグナムへ向けられた叔母の瞳はどこか冷たく、聞こえた声は普段のものよりも低く思えた。悪寒に襲われた俺は会話
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