暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第57話 愛、故の殺意
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なかでそう何度も喚かれては正直かなわん」

 な、何だ? あの白い鎧についてる玉みたいなのが突然しゃべりだしたぞ? それにアルビオンって前に何処かで……。と、その時俺の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の宝玉が突然光りだした!?

『よぅ、白いの。久しぶりじゃないか』

『赤いの! これは一体どういうことだ! なぜそいつがそこにいる!?』

『まあ話せば長くなるんだがな。結論だけ言えばそこのオー……』

 とそこまでドライグが言った時


ベキィッ!!


『『『………………は?』』』

 俺の隣に移動して来た龍巳が……籠手の宝玉に指を突き刺した!?

『グ、グォォォオオオッッ!?!?』

 苦しそうな咆哮を上げるドライグ!

「おい龍巳!? お前一体何やってんだ!?」

「イッセー、気にしなくていい。………………ドライグ、我前言った。その名で我呼ぶなって。あんなにお仕置きした、まだ分からない?」

 そう言いながらグリグリと宝玉の中で指を捻る龍巳。捻る度にベキベキと宝玉がどんどんひび割れていく!

『グァァァアアアッッ!?』

「お前いるからイッセー狙われる。迷惑。……いっそ力だけ残してドライグはそのまま……」

「ちょっ!? ちょっと待ってくれ龍巳!! ほ、ほら! ドライグは俺にとって大切な相棒だからさ! なっ!?」

 っていうかお前今すげー不吉なこと言おうとしなかったか!? ちょっと怖ぇよ!!

「……イッセーがそう言うなら」

 そう言うと龍巳は素直に宝玉から指を抜き取ってくれた。

「ドライグ、大丈夫か?」

『相棒……俺は今日ほどお前が相棒でよかったと思ったことはないぞ』

 ドライグは声を震わせながらも答えてくれた。お前……泣いてんのか?

 一方そんな光景を見せられたドMさんの方はフリーズしていた。まあ、うん……気持ちは分かる。

『……あー、赤いの。つまりそいつが味方しているのはお前ではなく』

『あぁ、俺の今回の宿主の方だ。俺としても不本意だがな白いの、相棒には手を出さない方がいい。………………お前はおろか俺まで消されかねん』

『………………どうやら今回だけはそうした方がいいようだな』

 結局俺らを置いてきぼりで話はついたようだ。それにしてもさっきからドライグたちが相手を呼ぶときに使っている『白いの』や『赤いの』、それにようやく思い出したけど前に龍巳が教えてくれたアルビオンって名前………………もしかしてこいつ……。

「勝手にお前たちだけで話を付けられては困るなアルビオン。俺はここでやめるつもりは……」

 こいつまだやるつもりか!? と思った所で鎧の各所にあった宝玉が突然光を失った。

『悪いがヴァーリ、神
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