暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第57話 愛、故の殺意
[7/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
して先程の言葉を受けて黒歌姉たちは砂煙の中にいる白い鎧の方に突っ込んでいく!

「火織! そこ危な……ッ!!」

「皆その場でじっとしてて!!」

 そう言うとともに火織は右手に持つ蛇腹剣を向かってくる魔力弾に向け

限定解除(リミット・ブレイク)!!」

 と叫ぶと同時に魔力弾が蛇腹剣に着弾、大音響と光が俺たちに襲いかかった!

『『『キャァァァアアアッ!?』』』

 俺の後ろで部員や生徒会の連中の悲鳴が上がる! ……けど、あれ? 確かにものすごい音と光に包まれたのに、衝撃が来ない? あんなでっかい魔力弾が当たって?

 不思議に思い思わずつむってしまった目を開ける。するとそこには……思いもよらない光景が広がっていた。

 一言で表すなら……骨。そう、それは大蛇の骨。それも全長何十メートルかも分からないほど巨大な大蛇の骨が俺たちを守るかのように俺たちの周りでとぐろを巻いていた! そしてその尾の先端を火織は右手で掴んでおり、たてがみを備えた禍々しき頭蓋骨は鎌首をもたげて白い鎧の方に向いている。まさか……これがさっきの蛇腹剣の禁手(バランス・ブレイカー)、いや限定解除形態(リミット・ブレイカー)だってのか!?

 おいおいおい、確かに今まで見た火織の限定解除形態(リミット・ブレイカー)である大紅蓮氷輪丸やさっき雲を割った伸びる脇差しもそれはそれで本当に木場と同じ神器(セイクリッドギア)なのかよと疑いたくなるような姿だった。でもあれらはまだ刃物の形を維持していたのに対し、今回のこれはもはや刃物ですらねぇ! 完璧怪獣じゃねぇか! いや本来蛇にはない背びれのような突起が刃物に見えなくもないけどさ!?

 そしてそんな物を創りだした火織はというと……

「……今のはちょっと私もカチンと来たわね」

 こめかみに血管が浮いていらっしゃった!

「お返し! 狒骨(ひこつ)!!」

 そう叫んだ瞬間骨の節目が尾の先端の方から順に赤く光りだした! そして首の根元の最後の節目が光ると同時に、大蛇が口をガバリと開ける。その口の中には……さっき俺たちを襲った魔力弾に決して劣らない魔力の光が!! そして

大砲(たいほう)!!!」

 口から魔力砲が放たれた!! その魔力砲は四方八方から浴びせられる黒歌姉たちの魔力弾を避けていた白い鎧に一直線に向かって行く!

「ぐっ!?」

 しかしながら白い鎧も遅まきながら向かってくるどでかい魔力砲に気付き、身をひねってそれを躱す。が、躱しきれずに肩の鎧を持って行かれ、その場でバランスを崩した! そしてそんな隙を俺の幼馴染たちが逃すはずがない!

「妖術と仙術のミックス攻撃を御見舞にゃ!!」

 黒歌姉の両手に纒ったオーラが混ざり合いながら白い鎧
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ