暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第57話 愛、故の殺意
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 そして

「ふっ飛べ」

 という言葉と共に、ズガァァァアアアンッッ!! と大爆発! 白い鎧の背中側が粉々に砕け、校庭の隅の方まで猛烈な速度で吹っ飛んで行った! お、終わったのか? でも黒歌姉や火織、白音ちゃんも厳しい表情で白い鎧が叩き落とされた衝撃で発生した砂煙から目を離さないな。 ま、まだ終わってないのか?

 そんな中唯一巻き上がった砂煙に目を向けず、魔力を放った右手をじっと見ていた龍巳がポツリと漏らした。

「失敗した」

 し、失敗? いやモロに喰らってたように見えたけど。砕けた鎧の破片もその辺に散らばってるし。

「ねぇ龍巳、今のってやっぱり……そうなのかにゃ?」

「一瞬でしたから細部まで確認する暇ありませんでしたけど……あの姿って……」

「うん、間違いない。………………本気で仕留めればよかった」

 そう龍巳が言った瞬間……黒歌姉、龍巳、白音ちゃんからとんでもない量のオーラが吹き出した!? しかもこの体が震えるような感覚……これってこいつらの殺気か!? 今まで殺気なんて明確に感じたことなかったけど、それでもはっきりと分かるくらい3人からは殺気が漏れていた!

「へぇー、ふぅーん、やっぱりそうなんにゃ」

「私達の前に現れるなんて、いい度胸です」

「でも丁度いい。ここで仕留めて後顧の憂いを断つのもあり」

 ちょっ!? なんでこの3人いきなりそんなにブチギレてるんだ!? っていうか仕留めるって、あの白い鎧こいつらに何かしたのか!?

「ちょっとみんな。気持ちは分からなくもないけど、もう少し落ち着いて……」

 と、火織が3人をなだめようとした……その時!



ドォォォオオオン!!



 なっ!? 砂煙の中から巨大な魔力弾が!? あの白い鎧、健在だったのかよ!?

 その魔力弾の放たれた先にいた火織たちはすぐさま反応、跳んで難なく躱すんだけど……

「「「「あっ!!」」」」

『『『……えっ?』』』

 火織たちが躱したことにより、魔力弾はその背後にいた俺達にそのまま向かってきた! ま、まずい、このままじゃ!

 その時すぐさま反応できたのは、俺と木場、巡、ゼノヴィアとイリナだった。俺達はすぐさま皆より一歩前に出て俺は籠手を、巡とゼノヴィアはそれぞれの獲物を盾にするかのようにかざし、イリナは擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)を実際に盾の形に変形させた。そして木場はその場に膝をついて地面に手をかざす。おそらく地面から大量の魔剣か聖魔剣を生やして盾にするつもりだろう。くっ、俺達だけであれが防げるか!?

 と、その時

「私が受ける! 皆は行って!!」

 火織!? 火織が盾になろうとする俺達の前に一瞬で移動してきた! そ
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