暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第57話 愛、故の殺意
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
当に一体何を!?

 そう思う俺達をよそに火織はそのまま一気に構えていた脇差しを真上へと突き出すのと同時に

射殺(いころ)せ! 神殺鎗(かみしにのやり)!!」

 刀身が霞んだと思ったら一気に伸びて雲を割ったぁぁぁあああっっ!?!?

『『『えぇぇぇえええっっ!?!?』』』

 あまりの光景に驚きの声を上げる俺達! しかしそんな俺達の反応とは裏腹に

「……チッ、外した」

 と火織が苦々しげな表情で漏らした瞬間……

シュバババババッ!!

 と光る何かが雲の上から高速でジグザグに曲がりながら落ちて、いや突っ込んできた!? 何だあれ!? 一体何がどうなって!? しかも今気づいたけど龍巳の結界がいつの間にか解除されてる!? 火織が脇差し伸ばすために解除したのか!? でもあのままじゃあれがそのままここに激突して……!

 そう思った瞬間!

「咆えろ! 蛇尾丸!!」

 火織が右手に持つ刀が変形、振ると同時に落ちてきた何かに向けて伸びた! あれは……俗にいう蛇腹剣ってやつか!? 幾つもの刃を連結し、その刃節を伸ばすことによってまるで鞭のようにして落ちてきたものに襲いかかる!

 しかしながら光る何かはいきなり減速、火織の持つ蛇腹剣をふわりと避ける! あれは……白い鎧? 上空から突っ込んできたものの正体は背中から光る翼を生やした真っ白な鎧だった。そしてその白い鎧は……底冷えするかのような魔力を纒った右手を火織に向けた!? 火織! 危な……ッ!!

「おっと、よそ見してていいのかにゃ?」

 なっ!? 黒歌姉!? いつの間にやら白い鎧の背後に黒歌姉が!

「にゃっ!!」

 そして黒歌姉は掛け声とともに鋭い爪を振り下ろす! が、白い鎧はそれも危なげない様子でふわりと避けた!

「にゃんっ!」

「くっ!?」

 しかしその瞬間、懐に潜り込んでいた白音ちゃんから正拳突きが放たれる! さすがにここまで連続して不意を突かれると苦しいのか、最後の白音ちゃんのはギリギリだった。でも、奴は3人の攻撃をことごとく避け

「ふっ」

 両手に纒った魔力を黒歌姉と白音ちゃんに向けた! こ、今度こそ危な……ッ! と、その時

「「かかった」」

 と、黒歌姉と白音ちゃんが同時にニヤリと笑いながら口にするのと同時に

トンッ

 という軽い音とともに後退していた白い鎧の動きが止まった。

「なっ!?」

 慌てて振り返る白い鎧! そこには

「もらった」

 片手で白い鎧を押さえつける龍巳が! そして龍巳はそのまま白い鎧を押さえつける手に魔力を収束させる! ってちょっと待て! そんなもん結界の無い状態でぶっ放したら……っていつの間にか結界が張り直されてる!?

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ