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検索失敗の異世界録
そう……巨龍召喚
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んに用が有ったりする」
「私に、ですか〜?」

 意外ですね〜。
 ミカさんは父さんのお友達らしいですけど、だからってあの人みたいな理由ではないと思うんですけど・・・とはいえ、私に、となるとあれ以外にはないんですよね・・・

「うん。ちょっと聞きたいことがあってさ。今日、何か普段とは違うことって無かった?」
「今日、ですか〜?」

 そうですね〜・・・

「ナンパされましたよ〜?」
「去年は多かったけど、今年に入ってからは一回目かな?」
「ですね〜。まだこの町にあんな人たちがいたとは、意外でした〜」

 まあ、これじゃないんでしょうけど。

「他には・・・よく分からない手紙が、届きましたね〜」
「どんな手紙だい?」

 食いついてきました〜。

「えっとですね・・・あ、有りました〜。これですこれこれ〜」

 私はそう言いながら、今日拾った手紙をミカさんに渡します。
 なんなんでしょうね、あれ〜?

「ふむふむ・・・へえ、予定してたよりはちょっと早いかな」
「予定、ですか〜?」
「ああ、気にいないで。こっちの話」

 気にしないで、と言われると気にしたくなりますよね〜。

「何のことなんですか〜?」
「・・・気になる?」
「ええ、それはもう。それに・・・そろそろ、そのお手紙も開けたいんですよね〜」

 手を伸ばして取ろうとすると、手紙を引っ込まれました。
 ぶー、なんでですかぁ?

「・・・まあ、そろそろころあいかな。いや、むしろこれだけ時間があったことを喜ぶべきなのかな?」
「ミカさん、何を言ってるんですかぁ?」
「ん?いや、ね。ちょーっと友達の遺言を実行するタイミング、早めることにしたんだ」

 ミカさんがそう言って指を鳴らした瞬間に・・・
 私は、何もない白い空間にいました。

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