リア充観察記録 中編
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て何度も思ったさ。何でこんな部屋に閉じ籠りながらキャッキャッウフフと青春を謳歌してる連中を毎日観察しなきゃならねーんだ!!と…
けど、時間と言うもの何でも解決してくれると改めて感じたね。三ヶ月もこの生活を続けていれば否が応でも慣れた。今となっては完全に他人事感覚で見てられるぜ!!
……実際、他人事だし…。
『…むぅ、お…お……おね…………お姉ちゃん…』
『ッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
声にならない歓声が聴こえたと思ってモニターを見たら、遂にラウラがやり遂げたらしい。シャルロットは満面の笑みを浮かべ、心なしか背後にお花畑のオーラが見えた気がした…。
「…やばい、ラウラ、すごく、可愛い」
「片言になってるぞ…?」
ファンクラブって掛け持ちありなのか?等とくだらない事を考えていたら事態はさらに進行していた。シャルロットが“おかわり”を要求し始めたのだ…。
『ラウラ、ラウラ!! もう一度だけ言って!!』
『な!? 一回だけと言ったじゃないか!!』
『別にいいじゃん減るもんじゃないし〜!!』
『嫌だ!!』
段々とこの構図がいつものやり取りになってきたな、この二人…。ま、客観的に見てる分には楽しいし微笑ましいから結構彼女達のやり取りは好きなんだよな……“アイツ”が関わらなきゃ…。
―――ガチャ…
『……何してるんだ、二人とも…?』
『ッ!!お、おはよう一夏!!』
『ととと特に何も無い!!ただ、シャルロットと一緒に朝食に誘いに来ただけだ!!』
―――出やがったな、独り身の敵ぃ!!
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