リア充観察記録 中編
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『一回でいいから僕のこと『お姉ちゃん』って呼んでみて!!』
―――ええぇ…?
『んなっ!? 何故そんなことしなければならないのだ!?』
『いいじゃん、いいじゃん!! ね、お願いだから一回だけ!!』
『断るっ!!』
実は人一倍可愛いもの大好きなシャルロット。普段も、時折同い年とは思えない幼さと可愛さを見せるラウラを半ば妹の様に溺愛する時がある…。
それを知ってるので俺は『そう来たか…』位にしか感じなかったが、オランジュには衝撃的だったようで若干思考がフリーズして固まっている。本当に組織の奴らは彼女たちの容姿しか知らないのか…?
「お〜い、生きてるか〜?」
「ハッ!!シャルロット様が可愛すぎて意識が…!!やっぱリアルタイムの映像は凄ぇ!!」
「…。」
駄目だコイツ、早く何とかしないと。再び意識をモニターに戻すと、彼女達はさっきの体勢のまま押し問答を続けていた…。
『ラウラ、日本には『可愛いは正義』って言葉があるんだよ?』
『だからどうした!? 私は嫌だからな!!』
『そんなこと言わないでよ〜、一夏にやる前の練習とでも思ってさ〜!!』
『…む……練習…』
『そう、練習!!』
つーか、ラウラよ…お前はそれ以上に恥ずかしい行為を既にやり遂げている自覚はあるか…?
「何だそりゃ?」
「あん? 主な具体例としては…」
―――クラスメイトの面前で一夏にファーストキスを捧げながらファーストキスを奪う
―――同時に『お前を私の嫁にする』と、ズレたプロポーズ紛いを…
―――裸で一夏の布団に忍び込む
「マ・ジ・で・か・!?」
「マ・ジ・だ」
臨海実習でラウラが一夏に水着のお披露目をする時、異常なくらいに恥ずかしがっていたと聴いた時は我が耳を疑った。何故に妙な所でこの子は恥じらいを持つのかね…?
「妙な所で紳士なお前に言われたくないと思う…」
「そうか?」
「そしてあの野郎、マジでぶっ殺す…」
「落ち着けって…」
今にも持参した凶器(何故か釘バット)を持って奴の部屋に向かおうとしたオランジュを、彼の首根っこを掴んで無理やり制止させる。しかし、どうしてもオランジュはアイツに一発ブチかまさないと気が済まないらしく、ジタバタと全力で抵抗を続ける…。
「離してくれセイス!! 俺はどうしても一回アイツと肉体言語で話したいんだ!!」
「行かせるわけねーだろ、馬鹿」
俺だっ
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