リア充観察記録 中編
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斑一夏ぁ…」
「おいおい、こんなのまだ序の口だぞ…?」
映像に映っているシャルロットは扉をノックし始めるところだった。そこでモニターの音声スイッチをオンにしてやる。すると、パソコンから彼女たちの声が聴こえてくる…。
『一夏、朝だよ〜。一緒に朝ご飯行こ?』
たったそれだけの短いセリフで隣の馬鹿は悶え始めた…
「モニター越しとはいえ、シャルロット様の生ボイス……アザーッス…!!」
「…そんなに嬉しいのか」
ファンクラブの奴らが基本的にあやかれるのは画像ぐらいなので音声がレアってのは理解できるが、流石にこの反応は理解できん…。
と、思ってたら今度はラウラの音声が聴こえてきた…。
『ふむ、まだ寝てるみたいだな。』
『そうだね、どうしようか…?』
『…だが、これは“アレ”を試すにはいい機会だ!!』
『え?』
この言葉にラウラの目の前に居るシャルロットは当然のこと、オランジュも怪訝な表情を見せる…。俺も正直なところアレが何なのか分からないが、碌でも無い予感が…
『クラリッサも言っていた、こういう時は眠りっ放しの相手にボディプレスを喰らわせ、『お兄ちゃん』と呼べばイチコロだとなッ!!』
―――シャルロットと野郎二人は見事にズッコケた…
「…お、おぉう? これがシリアス天然娘の威力か…や、やるじゃないか……」
「いつも真面目な分、ボケた時が半端ないんだよな…本人は真面目に言ってるけど……」
ていうかこの『クラリッサ』って人物が『黒兎隊(シュヴァルツェア・ハーゼ)』の副隊長と知った時は何の冗談かと思ったよ。ドイツに居る仲間曰く、クラリッサのせいで黒兎隊には微妙にズレた日本文化が変な形で浸透しているとか…
『む、どうしたシャルロット?』
『ラウラ…それは多分、色々と間違って……間違って…』
『……シャルロット…?』
さっきまでこっちと同じように呆れた表情を浮かべていたシャルロットだったが、突然真剣な表情で何かを考え始めた。しばらく顎に手を当てながら真剣な表情で何かを悩んでいる様子を見せる。そして…
―――ガシッ!!
『ラウラ…』
『な、ななな何だ…!?』
いきなりラウラの肩を掴みながら笑顔で迫るシャルロット。その光景は生粋のシャルロッ党であるオランジュでさえ一瞬引いた。やられてる本人は本当に訳が分からなくて怖いみたいだが、はたして…
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