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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十三章
二条館へ向けて出陣
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ているのがよく分かる。俺は平気だが、二条館に行ったら三好衆なのか鬼なのかは分からない。それに三好衆は三千人。対してこちらは数百人。それも敵の真っ直中のところだ。本来なら無謀だがこちらには、現代兵器を持っている黒鮫隊と神である俺がいる事だ。それに、俺自身が気になる事はドウターゲートの反応があったからだ。あの反応は、拠点があるところでは反応が無くなった。今度はこっちか?と思うくらいだ。

「だが、この戦いによって未来が見えるかもしれない。怖いかもしれない、だが、俺はそうならないために来たんだ。だったら俺はそうならないように戦うが、一人では何も出来んが仲間がいてこそやれば出来る事だ」

この戦は5割以上が鬼と戦う事になる。だけど、鬼を駆逐するためには皆の力が必要だ。なので俺は、協力してくれる仲間一人一人の顔を見つめる。俺の言葉が届いたのか、仲間達は黙っていたが、力強い頷いてくれる。

「出陣する!」

一方小波は既に京に入っていた。

「・・・・任務完了。侵入経路は確保は出来た。あとは皆を先導するだけで、無事に二条館につけるはず。・・・・あの人は一体何を考えているのだろう?田楽狭間に舞い降りた神様。そして織田信長の恋人。・・・・私などからすれば、眩いばかりの身分であるのに。なぜ、ああも気さくなのだろう?なぜ、ああも気楽なのだろう?私如きを気遣う言葉を、どうしてああも簡単に出せるのであろう。あの人は一体何なのだろう?・・・・いや。所詮、私には縁遠い人だ。私が気にしても仕方がない。なのになぜだ?この胸の中に蟠る、もやもやとして感情は。私は一体、どうなればいいと思っているんだ。私は。私は。もしかしたら、私・・・・」

一方俺達は京に入った。

「一真様。ただいま小波が句伝無量にて、潜入路を確保できたとの報告がありました」

「そうか。道順は分かるか?」

「小波が先導してくれるそうです」

「よし、なら安心だ。・・・・では、諸君。きつい行軍になるが、二条館まで一気に行くぞ!」

「応!」

洛外に待機してた俺達は、小波の連絡を受けて隠れていた場所から飛び出した。そのまま小波の先導を頼りに、一真隊は一塊になって京の町を駆け抜ける。途中犬に吠えられたりしたがも、何とか三好衆に遭遇せずに二条館に到着したのであった。先導してくれた小波には、周囲を探ってこいと言ってから、再び夜の町に消えたけど。
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