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妖精の義兄妹の絆
天空の巫女と亡霊
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霊であるプルーもそう願っているようだ。
「全員樹海に突入…完了…と。」
ヒビキがモニターを操作しながらそう言った。
「君はいかないの?」
ヒビキはルーシィに尋ねる。
「エルザをおいてはいけないでしょ。それにどう考えてもあたしが一番戦力にならないし。」
「そんな謙遜を…。噂は聞いてるよ3mのゴリラを倒したとか
ファントムのマスターを再起不能にしたとか、アカリファじゃ一人で千人と戦ったって。」
「尾ヒレつきすぎ。」
ルーシィは自分の膨れすぎた武勇伝につっこんだ。
「そーゆーアンタはいかないの?」
今度はルーシィがヒビキに尋ね返した。
「女性二人をおいてはいけないよ。」
「意外とやさしいのね。」
ルーシィはヒビキに対する認識を改めた。
「それに僕の魔法はみんなにココの位置を知らせることができる。
ウェンディとハッピーを救出しても、この場所に帰れなかったら意味ないからね。」
ヒビキの冷静な対応にルーシィはエルザを見て静かに頷いた。














ワース樹海内、ナツ、グレイ、タクヤ、シャルル、エマサイド
「天空の滅竜魔導士ってさぁ、なに食うの?」
ナツの質問にタクヤは答える。
「空気だ。」
「うめぇのか?」
「知るか。」
「それ酸素と違うのか?」
グレイはナツとタクヤの会話を聞きながらつっこんだ。
そこにシャルルが口を挟む。
「あのコもタクヤもアンタに会えるかもしれないってこの作戦に志願したの。」
「オレ?」
「同じ滅竜魔導士でしょ?」
今度はタクヤが口を挟む。
「俺たち、7年前に滅竜魔法を教えてくれたドラゴンがいなくなったんだ。
お前ならドラゴンの居場所知ってるかもと思って。」
「俺たちってまさか!!?」
グレイが何かに気づいた。
「あぁ、俺も滅竜魔導士だ。」
「お前もっ!!?」
「だから、この7年探し回ったが結局見つけることはできなかった。
俺たちの親の名前はウェンディが天竜グランディーネで俺が水竜マリーネ。」
タクヤの説明に間髪入れずにナツは質問した。
「オイ!!!いなくなったのって7月7日か!!?」
「俺はそうだが、ウェンディはわかんねぇ。」
「イグニールとガジルのドラゴンも、タクヤとウェンディも7年前…。」
ナツがぶつぶつと独り言を言っていたとき、

バキィ すてェん

「んがっ。」
ナツは前を向いていなかったため、木の幹に顔をぶつけて転んだ。
「そうだ!!!ラクサスは!?」
ナツはすぐに上体を起こし、グレイに聞いた。
「じーさん言ってたろ?あいつは滅竜魔導士じゃねぇ。」
そのとき、
「な、何コレ!!?」
「!」
シャルルは目の前にある異様な光景を目の当たりにしていた。
「木が…、」
「黒い…、」

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