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妖精の義兄妹の絆
天空の巫女と亡霊
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「どこだー!!!!」
「ナツ!!!」

ギュッ

「んが。」

どたん

後ろから羽をはやしたシャルルにナツのマフラーは引っ張られ、その場に倒れた。
「羽!?」
「猫が飛んでる。」
みんなシャルルの姿を見て驚く。
「これは翼“エーラ”っていう魔法。ま…驚くのも無理無いけど。」
「ハッピーとかぶってる。」
「なんですって!!!」
シャルルが一番驚くのだった。
「とにかくウェンディとオスネコの事は心配ですけど、
タクヤが来たといってもやみくもに突っ込んでも勝てる相手じゃないってわかったでしょう。」
「シャルル殿の言う通りだ。敵は予想以上に強い。」
ジュラがシャルルの意見に同意する。
「それに、」
シャルルはそう言って視線を移動させた。
「!!」
ナツもシャルルの視線の先を見る。
「エルザしっかりして!!!」
「う…うあ…。」
そこにエルザが苦しそうな顔をして座っていた。
「そんな…痛み止めの香りが効かないなんて!!!」
「エルザ!!!」
エルザに痛み止めの香りが効かないようだ。試しに痛み止めの香りを増強したが効果はない。
「ルーシィ…すまん…ベルトを借りる…。」
「え?」
ルーシィの有無も言わさずエルザはベルトを取った。ベルトが取られたためルーシィのスカートが地面に落ちた。
「きゃあああっ。」
その光景をトライメンズは見逃すことなく目撃した。タクヤの目にも写った。
「タクヤ!!不潔です!!!」

バシィィィン

「ふぶぅ!!?」
タクヤはエマに強烈なビンタを入れられた。
「な…何してんのよ…。」
「このままでは戦えん。」
そう言いながらエルザは右腕をベルトで強く縛った。

ガシャン

「切り落とせ。」
エルザは剣を投げやり、そう告げた。
「「!!!」」
「バカな事言ってんじゃねえよ。」
グレイはエルザを怒鳴った。
「わかった、オレがやろう。」

ガシ

リオンは剣を拾い上げ了承した。
「リオン、てめえ!!!」
「やれ。」
「よせ!!!」
グレイは必死にリオンを止める。
「今、この女に死んでもらう訳にはいかん。」
そう言ってリオンは剣をかまえる。
「けど…。」
「どれだけ甘いんですの!?妖精さんは。」
シェリーがルーシィに怒鳴る。
「あんたに何がわかるっていうのよ!!」
「やるんだ!!!早く!!!!」
エルザも限界が近いようだ。
「やめろリオン!!!」
リオンはグレイの声に耳を貸すことなく集中する。
「よさないか!!!!」
「そんな事しなくても。」
ヒビキとイブもリオンを説得する。
「エルザ殿の意志だ。」
だがそれをジュラが止める。

ギュオ

そして、剣が降り下ろされた。








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