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妖精の義兄妹の絆
天空の巫女と亡霊
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の攻撃を防いだ。

ドゴゴォン

そして、すべての攻撃を退いた。それを成したのは蛇姫の鱗のジュラだった。
「ジュラ様!!!」
「おおおっ!!!」
「すごいや!!」
「ありがとう、助かったよ。」
ヒビキはジュラに礼を言った。
「あんたもなにげにありがと。」
ルーシィはヒビキに礼を言った。先程の防御の際に起こった土煙があたりを遮っている。
「あいつらは!!?」
ナツがそう言って辺りを見渡した。土煙が少しずつ晴れていく。
「!!」
タクヤが何かに気づいたのとほぼ同時に土煙が晴れた。
「いねぇ!!!くそっ!!!逃げられた!!!」
そこには六魔将軍はおろかウェンディとハッピーの姿はどこにもなかった。
「ウェンディ。」
「完全にやられた。」
「あいつら強すぎるよ。」
六魔将軍との圧倒的な実力差を思い知らされた。
「ジュラさん、無事でよかったよ。」
リオンがジュラに言う。
「いや、危うい所だった。」
そう言うとジュラの腹部に包帯の上から血が滲んでいた。
「そのキズ…。」
リオンはジュラでさえも深手を負うほどの相手なのかと再度六魔将軍の強さを確認した。
「今は一夜殿の‘痛み止めの香り’で一時的におさえられているが。」
「六魔将軍め。我々が到着した途端逃げ出すとはさては恐れをなしたな。」
一夜がボロボロの格好で言う。
「あんたボロボロじゃねーか。」
すかさずグレイがつっこむ。
「みなさんにも痛み止めの香りを。」
そう言って一夜は腰に巻いてるホルスターから痛み止めの香りを出しコルクを抜いた。
辺りに痛み止めの香りが漂う。
「いい匂い。」
「痛みが…やわらいでいく…。」
みんなの体から痛みが和らいでいくのを感じた。
「さすが先生!!!」
「また、呼び方変わった…。」
このボケは何回繰り返されられるのかとルーシィは心のなかで呆れた。
「あいつら~…ウェンディとハッピーを…。」
「ぜってぇ許さねー、あのやろーども。」
ナツとタクヤは怒りを露にする。
「てか、お前誰だ?」
「あ、あぁ。俺は化猫の宿のタクヤだ。お前は?」
「俺は妖精の尻尾のナツだ。」
二人が自己紹介を終えるとシェリーが口をはさんだ。
「そういえば、化猫の宿からは二人が来ると言っていましたわね。」
シェリーは思い出したように言った。そこにルーシィがタクヤに質問した。
「なんであんたは遅れてきたの?ウェンディたちは何も言ってなかったけど。」
「合流地点に着く前に闇ギルドにあって、ウェンディたちを先に行かせて一人でやろうと考えたんだ。
言わなかったのは連合軍の作戦を敵に知らせないため。ま、無駄だったみたいだが。」
「とにかくタクヤが無事でよかったです。」
エマがタクヤに言った。そのとき、突然ナツが叫びながら走った。

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