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リメイク版FF3・短編集
水の巫女の再来・後編
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、取り戻して────』


「え、エリア……? 待ってくれ! 何で、君がそんなこと……っ」


 [空気の水]を手渡し話し終えた直後、人魚は荒海を物ともせず海中に姿を消す────

「………おい、それ使って海底神殿行けンだろ、よこせッ」

 シーフがぶしつけに要求してくる。

「イヤだっ、これはエリアからおれが貰ったんだ。おれ達がこれ使って行く!」

「ナメたクチきくなガキ! 水のカオスはオレらが倒すンだよッ!!」

「ガキってゆーな!? あんただってまだオトナじゃなさげじゃんっ!」

「ンだとォ……ッ?!」

「そこまでだ、二人共。───ここはひとつ、協力していこう」

 赤魔のイングズが二人を制し提案する。

「そうだね、でも………全員で町を離れたら、その間海魔からの町の防衛が心配になるね」

「……ならアルクゥとあたしは町に残りましょ。あたし達が抜けてもあなた達5人なら大丈夫そうだものっ」

 イングズに続いて述べるアルクゥとレフィア。

「オイ! 勝手に話進めンじゃ……ッ」

「わたしも、その方がいいと思う」

「ふぇっ、シファさん……?」

「わたし達で無茶したら、戻って来るはずのマゥスンを誰が迎えてあげるの?」

 ───白魔の少女の言葉に、黒魔のビルとシーフのランクは押し黙る。


「………おれ達は人魚のために、あんた達は水のカオスを倒すって事で、協力しようぜ?」

「────けッ、しゃーねェな。ンじゃとっとと[空気の水]使って、海ン中飛び込むぜッ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 青暗い海底神殿、水のクリスタル祭壇────


………そこでは、何十匹もの人魚が大きなシャボン玉のような泡の檻に囚われ、祭壇前には水のクリスタルを認識できないほど真っ青な触手だらけの巨体で、海坊主のような頭と醜悪な顔付きの"水のカオス"が立ちはだかっており、一匹の意識ない人魚を触手に捕えている。


「エリア……?! てめぇ、エリアを放せ!!」

「ルーネス待て、独りで先走るな……!」

 イングズの制止も聞かず、限りない[空気の水]の膜に守られ水中を素早く泳ぎ進んで触手自体を斬り離そうとするが、別の触手に鋭く弾き返される。


『フォフォ……我ノ一番オ気ニ入リノ人魚ニ手出シハサセヌゾ。水ノ欠片ヲ司ッテイルノハ、オ前デハナイナ…?』


「あぁ、そのガキじゃねーよ。オレだぜ、テメーを倒すのはなッ!」


 挑発するような態度をとるシーフ。

『礼儀知ラズナバカリカ、オトコトハナ……。マァ良イ………オ前ヲ亡キ者トスレバ、水ノクリスタルノ力ハ完全ニ我ガ物トナルノダ……!!』

 幾つ
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