水の巫女の再来・後編
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光を与え消失させていく。
「海魔にはやっぱり、雷属性でスよね……!<サンダラ>!」
黒魔の男の子は小柄ながら威力の高い黒魔法を放つ。
「へぇ、やるな〜あの3人……?」
「呆けている場合かルーネス、我々も行くぞ!」
「お、おぉ!……でぇりゃあっ!」
ルーネスは得意の踏み込みで海魔達をほふり、イングズは剣に雷属性を付加させ斬り伏せてゆく。
「ふふっ、いくわよ………<氷柱>!」
「……これでもくらいなよ、[ゼウスの怒り]!」
レフィアは風水術で鋭利な氷塊を出現させ串刺しにしていき、アルクゥは雷属性の魔力を宿したアイテムを投げつける。
「────ふぅ、これでひと通り倒せたかっ?」
「旅の人達……、あんたらのお陰であれだけの数を何とかできたよ。ありがとうな」
「……しっかし、いつまで続くのやら。原因は海底神殿にあるらしいが、人魚の持ってる[空気の水]がなけりゃ行きようがないしなぁ」
「その人魚も、最近では見掛けなくなってしまったし────」
町の人々は口々にそう云いながら、普段のやるべき事にそれぞれ戻ってゆく。
「人魚? 空気の水? 海底神殿………あー!? もしかしてエリアは、そこに……っ」
「ンだようっせェヤローだな! よーするに海底神殿行きゃいーンだろ、そこに水のカオスがいやがってクリスタルが……ッ」
「ふぁ? あそこにまだ何かいまスよ……!?」
「あれって………? ねぇランク、波止場の方を見て!」
「あ? ンだよビル、シファ、海魔がまだ残っていやがったか………ッて、何だアイツ??」
────先程まで海魔しかいなかった港に、長く美しい金色の髪をなびかせた上半身裸体の、下半身は蒼い鱗に覆われた尾ひれとなっている人魚が横座りの姿勢で現れていた。
「ちょ……っ、あれってエリア?!」
「えぇ!? 確かに似てるけど、違うんじゃ………??」
「む、またしても目のやり場に困る姿に────」
「エリア……! エリアだよ! よかった………無事だったか!?」
レフィア、アルクゥ、イングズの云う事は放っておいて思わず駆け寄るルーネス。
『これを────あなたに』
人魚がふと差し出してきたのは、小さめのクリスタル瓶に入った無色透明な液体………?
『[空気の水]と呼ばれるもの────地上のヒトがこれを振り掛ければ、体中に"膜"ができてそこから限りない空気を作り出し、海流に流される事もなく自らの意思で自由に行動や会話ができ、効果は海中にいる限り続く────
どうか、あなた達の力で、水のカオスに囚われている人魚達を救って。そして………水の源のクリスタルの輝きを
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