水の巫女の再来・後編
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らなンざ知るかッ!……おいシファ、ビル、どーなってやがる? オレらは水の町目指して船で ────」
「あっ、そうだよ! わたし達、大きな海のモンスターに襲われて……!」
「ふひゃあっ、そういえば海に転落したんじゃなかったでスか……?!」
「は、話が見えるような見えないような……? とりあえず、お互い話を整理しましょうか?」
何とか場を取りなそうとするアルクゥ。
────白魔の少女はシファ、黒魔の男の子はビル、そしてシーフの青年はランクというらしい。
こちらも自己紹介しておくが、シーフは全くこちらに見覚えないらしい。
「蜃気楼の町にいたシーフとは、同じようで違う存在なのかもしれんな………」
仲間の3人に、そっと述べるイングズ。
「うまいコト水の町に着いたってンなら話は早ェ、さっさと水のクリスタル見っけねーと……ッ!」
「うん、そうだね。マゥスンがいなくても………わたし達に今できる事をしなきゃ!」
「そうでスとも、マゥスンさんが安心して戻って来れるようにしまセんと……!」
「なぁ、さっきからマゥスンマゥスンって………その赤魔、どうしたんだっ?」
「テメーらにゃカンケーねェだろ! おらシファ、ビル、行くぜッ」
「海魔だー!(かいま)共が、町を襲って来たぞー!!」
「「 ───── !?」」
7人の若者が宿屋から外へ飛び出すと、小雨と強風に見舞われている町の港では大騒ぎになっており、様々な海の魔物達……"海魔"が居住区まで迫らんとしていた。
「くそ、エリアがまだ見つかってないのに……!」
「とにかく今は、町の人々の力となろう」
そう云って剣を手にするルーネスとイングズ。
「あたし風水師でよかったわ……、これなら武器も魔力も必要ないものっ」
「僕は学者だけど、アイテムダメージならお手の物だからね」
レフィアとアルクゥも身構える。
「……は〜ん? オマエら割とやれそーだな。メンドーだが、ジャマもんは蹴散らすまでだッ。いくぜビル、シファ!」
「はいでス……!」 「……うん!」
武器を手に戦える町の人々と共に様々な海魔、ゼリー状の青いプリン、半魚人のサハギン、メデューサのような頭部を持ったシースネイク、かまいたちのように渦巻く水塊のウォーター、海で帰らぬ者となったアンデッドらを迎え撃つ7人の若者達。
「おらァ! テメーらザコなンざ相手してるヒマねーンだよッ!」
シーフは短剣の二刀流で海魔共を持ち前の素早さで蹴散らしてゆく。
「お願い、安らかに眠って……! <アディア>!」
白魔道士の少女はアンデッドへ向け聖なる
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