水の巫女の再来・後編
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ランクという男を知っているか?」
『 ────── 』
不意に金髪の青年が問うが、彼は答えないかわりに背を向ける。
「ちょっとイングズ、そっちも気になるの分かるけど今は彼女でしょ……!」
「そうだよ、クリスタルの王座に座らされていったい何を……?」
戸惑いを隠せないオレンジ髪の少女と茶色い髪の少年。
「彼女のままじゃ………エリアのままじゃ、ダメなのか?」
銀髪の少年が、再び口を開く。
「"生まれ変わる事を望んでた"って………じゃあ、今の彼女の姿は────!」
『<カオスの渦>に囚われていた彼女を、引きずり出した。────私が』
「 カオスの、渦………? 」
『カオスのもたらす呪いによって死んだ彼女は輪廻転生する事を許されず、カオスの渦に囚われたまま彷徨っていた。
────そなたの夢を通して、彼女の声を聴いた。だから………私が引きずり出した』
緩やかにこちらを見やる彼。
「おれの………夢を、通して────?」
『カオスの渦から引きずり出しただけでは駄目だった。彼女は、抜け殻のようになっていた。────それで、4つのクリスタルの力を借りる事にした。転生させるには、"エリア"という彼女であった証である"核"が必要だ。
────試練を課し、4つの水のクリスタルの欠片を揃える事で、転生の資格を得させる』
「………そっか、そういう………事だったんだ」
「でもそれなら、4つ目の欠片はどこなの? 彼女は今、眠っちゃってるみたいだし────」
理解の早い少年と少女。───銀髪の少年は押し黙っており、そんな彼に金髪の青年は背後から肩に手を置いている。
『────4つ目の欠片は、私の"中"にある。殺せばいい、私を』
「「 え………? 」」
あくまで彼は、無感情に告げている。
「あんた………あのランク達の、仲間なんだろ。あの3人、あんたの事すごく心配してたぜ。あいつらの元に還んなくていいのかよ……!」
『問題ない。───あれはクリスタルの記憶の元にすぎない。既に────終わった事だ』
「だからって……! じゃあ、あんたは何なんだよ! エリアを救おうとしてくれてるからって、そんな……っ」
『気にしなくていい。────彼女の望む通りに、してやればいい』
「出来るか! おれが望まない!! おれはエリアに………あくまで"エリア"に生きてほしいんだから!!」
『なら────そなたの命を、彼女の欠片にするまでだ』
つと、細剣を引き抜く赤魔道士。
────そして瞬時に距離を詰め、容赦なく銀髪の少年の心臓へ向けて剣を突き立て────
「 ─────っ! イン、グズ
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