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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第360話】
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「あのさ、一夏が言ってたけどヒルト、誕生日に行くんでしょ?」

「……まあ誕生日知ったのもあるが、一応クラス代表としてな。 正直男が誕生日会開くのもどうかと思うが……俺の時は基本、美冬と未来の二人も交えてだったからそんなに違和感は無いとは思うが」

「そうだね。 そ、それでね? もし誕生日プレゼント選ぶなら、僕もそのお手伝いしようかなぁって思うんだけど。 ……ど、どうかな?」


 更に身を乗り出し、身体を密着させてそう告げるシャル。

 確かに何をあげるか、悩むところだ……石ころという訳にもいかないし、補聴器は本人に合う奴じゃないとダメだし。

 男が欲しいもの何て、大体は相場は決まっているのだがいかんせん一夏は何が良いのかわからん。

 ……ホモビデオとか?

 いや、それは難易度高い上に一応世界初の男のIS操縦者の俺がそんなものを手にしたら格好のネタにされて連日報道されかねない。

 それこそ、一夏との比較が凄まじいものになるだろう……かたやブリュンヒルデの弟でイケメン、もう片方はホモビデオ買う落ちこぼれ的な――悪夢過ぎる。


「そうだな。 ……てか、代表候補生としてのやることとか無いのか?」

「うん、機体の整備に関しては来週からだし、今週は僕はフリーなんだよ」

「成る程、んじゃ……一緒に探しますか」

「う、うん! えへへ……断られないか心配だったんだ……。 あ、せっかくだからヒルトも何か買わない? 僕のあげたブレスレットの他にも、ヒルトには必要な物もいっぱいあるよ? 例えばほら、腕時計とかさ」


 そう言って制服の左の袖を捲ると、白い肌と共に腕に巻かれた腕時計が現れた。

 デザインが女の子向けの可愛いレディース・ウォッチだ、時折広告で見かける気がする。


「ふむ、中々可愛いデザインだな? この時計」


 何の気なしにシャルの腕を取り、時計を近くで見ると少し恥ずかしいのか頬を桜色に染め上げていた。


「う、うん。 あのね、この時計、男性用デザインのメンズ・ウォッチもあるから、良かったら僕と御揃いの腕時計何てどうかな……?」

「御揃いの? ペア・ウォッチって奴か……。 でも、俺は時計って基本携帯か外に備え付けられたのしか見ないんだよな」


 そんな言葉に、笑顔だったシャルの表情がだんだんと膨れっ面になっていく――と。


「ヒルト、格好いい男子になりたいなら時計は必須だよ」


 妙に説得力のある言葉だが、時計を着けただけで格好良くなれたら世の男子は苦労しないだろう。


「うーん、腕時計着けても元が普通の俺が、急にモテる何て事ないと思うが――」

「ヒルトはカッコいいよ! カッコいいからこそ、ちゃんと腕時計し
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