第百七十五話 ようこそイゼルローン要塞へ
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ーレン、アイゼナッハ、ミュラー、ケンプ、ファーレンハイト、シェーンバルト各艦隊に中継を繋げた。
「イゼルローン要塞、駐留艦隊、同行の各艦隊の総員とイゼルローンに居住する臣民に殿下より殿下のデザインなさった絹のハンカチが下賜される事と成った」
この放送を聞いた皆は、感動する者、嬉々と喜ぶ者、冷静な者、馬鹿馬鹿しいと蔑む者、十人十色の反応を示したが、殆どの者は、皇女殿下からの下賜という、望外の喜びに感動していた。かく言うシュトックハウゼン、ゼークトも感動していたが、その場で殿下御自ら手渡しでハンカチセットと“家族に手紙でもお書きなさい”と殿下に言われ、金のペン先の万年筆付きレターセットも下賜された事で、感動の余り男泣きしていたのが印象的であった。
20日は皇族初のイゼルローン要塞行幸と言う事で、イゼルローン要塞に住む軍人250万人と民間人300万人全てに、豪勢な食事が出され宴と成った。その間の要塞周辺の警備は、テレーゼと共に来た、各艦隊に任せられたが、彼等も先日アムリッツア星系で豪勢な宴を行って貰っていたために、文句など言いようが無く、黙々と哨戒を行っていた。
翌日からテレーゼはイゼルローン要塞の各所を巡りはじめた。
(イゼルローン要塞の内部は数千の階層構造になっており、そこには居住施設、学校、病院、公園、娯楽施設、給水システムなどの都市機能が備わっており、常時550万人が要塞内で生活できる様になっており。エネルギーは中枢の核融合炉から供給され、植物園や水耕農場もあるので酸素や植物性栄養素も自給自足できる。
更に、イゼルローン要塞は出撃拠点として更に500万人ほどのキャパシティーがあり、今回もその施設が役に立つことになっている。要塞には軍人250万人と民間人300万人が生活していた。民間人のうち多くは軍人の家族だが、各施設の経営を軍部から委託されたものもいる。また気候を制御し、四季はオーディン北半球と合わせていた。)
その地でテレーゼは同盟側の捕虜輸送艦隊が来るまで、皆々に気さくに話しかけ、GIO48のコンサートを開かせる事で、イゼルローン要塞や共に来ている艦隊員の心を掴んでいった。
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今日の金髪さん
テレーゼのハンカチ下賜について。ジークフリード・フォン・キルヒアイス
ハンカチ下賜をすると聞いた時のラインハルト様が皇女を蔑んだ目で見ていました。その後部屋で話をしたのですが……
「あの馬鹿は何を考えているのかだな」
「ラインハルト様、馬鹿は余りにも言い過ぎでは?」
「あんな見え透いた人気取りなど、馬鹿しか出来無い事だ
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