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ロウきゅーぶ 〜Shiny−Frappe・真夏に咲く大輪の花〜
Four
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日常が始まる。いつもと同じ、しかしそれは徐々に自分の日常を侵食していたのだけれど……

「そうか、今日は日曜か……」

その非日常に気付く術も無いままに。私は着替えて街へ繰り出した。




「ふんふふんふんふんふ〜ん、ふぅうんふふんふんふんふ〜ん」
「おい、うるさいぞ……時差ぼけで頭トチ狂ってるのは分かってるから落ちつけ」

午後の気だるい昼下がり。冷房の程良く効いた近所の喫茶店の秩序を乱す男が一人。我が甥ながら情けないと嘆息する美星。

「はぁ……何と言うか、雰囲気変わりましたね」
「あはは……サキちゃん、中々酷い事言うんだね」
「サキもアイリも待ってたんだ、もう少し何か言う事は無いの?」
「仕方ないじゃないかTiny Girls、全てがBigな国USAから帰ってみれば、こんなにも小さいじゃないか我が故郷。あ、麦茶と抹茶アイス一つ」

ストレートど直球で和風テイストなオーダーをかますと、男は急に淀んだ瞳をいつもの澄んだ物へと切り替えた。

「ただいま、二人とも」
「えへへ、おかえりなさいませっ」
「本当に……お久しぶりです」

「「長谷川さん……っ」」
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