第8話 VS魔剣
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れる。
「うわ!!」
(あんなもん振り回して……なんつーバカ力だよ!!)
着地して再びジャンヌの方へ向いた瞬間――
「勇人!! 頭を下げろ!!」
「!!」
雄一の声がして、指示に従う。
銃声がした。雄一が発砲したのだろう。
「!」
ジャンヌはまた、剣で銃弾を弾く。
「くそっ!! 決まらなかったか……て、キンジ先輩!? なんでここに!?」
「雄一! 話は後だよ! 遠山先輩、神崎先輩ここはいったん退いて体制を整えてください。僕と雄一で時間を稼ぎます」
「だが…………分かった。無理はするなよ」
「危なくなったらすぐに逃げるのよ!!」
「分かってます!」
「キンジ先輩、ここは任せてください!!」
「頼むぞ!」
「お前たちは愚かだな……ただの武偵は超偵には勝てないというのに……」
「愚かなのはそっちさ。あの2人は、人外魔境の武偵校の中でも特に人外だ!」
「そうだ! 遠山先輩がその気になればお前なんてあっさりと片付けてくれる!」
「……」
「行くよ! 雄一!」
「ああ!!」
2人は一斉に地を蹴り、ジャンヌに接近する。雄一もナイフを取り出し接近戦を挑む。
僕は跳躍し、雄一はそのままジャンヌに突っ込む。
「はあ!!」
「また空中からの攻撃か……? いや!! 本命はこっちか!」
ジャンヌは2人の連携に気づき、雄一に剣を振り下ろそうとする。
(くそっ!! 見破られた! 雄一、なんとか切り抜けてくれ!)
「そう来ると思ったぜ!」
雄一は急ブレーキをかけ、横に跳び、ジャンヌの攻撃を避ける。そしてコルト・パイソンを取り出しジャンヌに発砲する。
(よし! ナイスだ雄一!! ……!? 銃弾が……凍った!? そうか!! 神崎先輩の手が凍っていたのはやっぱり、こいつの超能力か!)
「気を付けて雄一! こいつの超能力は氷を操る能力だ!! 手が凍ったら終わりだぞ!」
「分かってるよ!」
2人はすぐにジャンヌから距離を取った。
「まずいな……これじゃあ、迂闊に近寄れないぞ……遠距離攻撃も効果なしだ。勇人、俺が突っ込むから射撃で援護してくれ」
そう言いながら雄一はコルト・パイソンを僕に渡してくる。
「ええ!? 僕は射撃が苦手って事知ってるでしょう!?」
「大丈夫だ! 散々、練習しただろう? お前ならできる!」
「何を根拠に…………分かった。でも、恨むのは勘弁してね!!」
「ああ!!」
そう言うと雄一は走り出す。僕は銃を構える。
(落ちつけ……。まずは肘をしっかり伸ばすんだ。後は標準を合わせて打つだけだ!)
「うおおおお!!」
「愚かな」
ジャンヌは剣を構える。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ