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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第8話 VS魔剣 
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―」
『ゆ、勇人!! 水が!!!』
「分かっているよ!! 早くあいつを捕まえて自供させないと僕たちは終わりだ! 急ぐよ雄一!!」
「ああ!!」
携帯を切り、急いで侵入者を探す。











「あとはここぐらいしか……!? 遠山先輩に神崎先輩!? それに……星伽先輩!?」
(なんであの3人がここに……? つーか、なんで星伽先輩は神崎先輩の首に刀を……?
遠山先輩の奪い合いか? いや、こんな場所でそんなことをする意味が分からない。ということは……あの星伽先輩はあいつの変装か!)


急いで先輩方のところへ向かう。







「──只の人間ごときが超能力者に抗おうとは、愚かしいものよ」
「……魔剣デュランダル!」
超能力者!? 魔剣……? デュランダル……? どういうことだ?

「私をその名で呼ぶな。人に付けられた名前は好きではない」





「それでは、なんとお呼びすればいいんですか?」
ヒュン!



質問をすると同時にナイフを投げる。

「!」

敵は神崎先輩を離し、ナイフを剣で弾く。

「ちっ!」

「「天原!?」」
先輩2人が驚きの声を上げる。





「どうも、遠山先輩、神崎先輩」
「どうしてお前がここに?」
「ここの警備をしていたんですが、奴の侵入を許してしまい、なんとか奴を拘束しようとしてたんですよ」


「それで……なんて呼べばはいいんだ?」
「問われたからには答えよう。もとより、そのつもりだったからな」

バリバリバリ!
星伽先輩の顔をした変装マスクをはがす。
そして、現れる素顔。


「──ジャンヌ・ダルク30世。それが私の名前だ」
「は?」


いやいやいや! ジャンヌ・ダルクって十代で死んだはずだろ!?
30世って何だよ!? ありえないわ!? ああ、そうか残念な人か。


「そ、そうか……ええい、そんなことはどうでもいい!! ジャンヌ・ダルク……えーと30世? お前の身柄を拘束する!!」
そして、僕はジャンヌ・ダルクに向かって走り出す。


「おい! まて! 天原!! 1人じゃ危険だ!」
「大丈夫です! 死にはしません!!」



僕は懐からナイフ出して、それを投げながらジャンヌに近づく。そして、跳躍する。狙いはジャンヌの右肩だ。
(投げたナイフに気を取られてる隙に……致命傷を与える!! こいつは超能力者らしいから正攻法じゃ勝ち目はない!!)

「そんな小賢しい手が通用すると思うな!」
ジャンヌは剣を振り、先程のように薙ぎ払い……。

「!!」

ジャンヌの右肩にナイフを突き刺そうとしたが、大きな剣で防がれた上にそのまま吹き飛ばさ
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