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ロウきゅーぶ 〜Shiny−Frappe・真夏に咲く大輪の花〜
Two
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「おー、久しぶりだな三沢〜」
「先生……全然変わりませんね」

慣れ親しんだ慧心学園初等部の体育館。時と共に色んな場所が老朽化していたのがとても気になる。てかこんなんで大丈夫なのか、老朽部とか言われた日にはトラウマで引き籠るぞOGとして。
彼女は篁美星(タカムラミホシ)、かつて色々お世話になった恩師だ。そしてまあ中々信用できないのだがすばるんの叔母でもある。
私自身、前のように気さくに『みーたん』と呼ぶことは無くなっていたがそれでもこの人との関係は変わらないでいた。

「だろ〜、まだまだお肌もぴちぴちだぜい」
「やっぱり身長はあの時のままなんですね」
「あのな〜、もう成長期は終わったっての……まあそれはおいといて」

学校行事の関係で練習時間が早まったらしく、私が来た時には既に模擬試合の練習に入っていた。

「どうだい、新生チームは。6年は先の大会で殆ど引退しちゃったから、まだまだ見せられるもんでもないけどさ」
「……さあ、現役を退いて結構経ちますし、ちらっと見ただけでは何とも」
「だってさ……お〜い、うちの卒業生の三沢真帆先輩がお前らの練習にがっつり付き合ってくれるってよ〜」

今まで練習をしていた生徒達の動きが一瞬静止し……
ドドドドドッと掛け込んできた。

「せんせぇせんせぇ、あたしの練習付き合って!!!」
「ちょっと、一人だけ抜け駆けしないっ!!!」
「せんせー、彼氏とか居ますか!?」
「ちょぉ待ちぃ、その質問はウチがするつもりやって言うたのに!!!」

どいつもこいつもぺちゃくちゃと……そう言えばうちらもこんなだったな、そう思うと胸がチクリと痛くなる。
あの日すばるんが初めて来てくれた日、私は部員全員にメイド服を着せてお出迎えした。突飛な思い付きだったけれど、ほんとに下らない事をしたもんだったな〜……

「だーーーっもう黙れっ!!!!!! ……ガキんちょが、お前らなんて全員分見てやるよ!!!!!」
「決まりだな、Aチームローテーションで模擬試合するぞ!!!!」

おー、の掛け声と共に散らばる。中々統率力のとれたチームだ。

「笛、これくらい吹けるだろ? おい、お前らも入れ。今回は7対7でやっていいぞ」

審判等などの補欠選手もコートに入り、恐らく事前に指定していたらしいポジションに入る。先生はスコアボードの後ろに立ち、私を反対側に立たせる。


ピピーーーッ!!!!!!!


「お前ら体力無さすぎ。もっと走り込まないと、本戦の試合じゃもっとプレッシャーで疲れるんだからな!!」

はーい、と元気に返事をしてバラバラ散っていく生徒達。柄にもなく本気で色々やってしまった。まず審判の立場から欠点を指摘する時点でアウトだ
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