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ロウきゅーぶ 〜Shiny−Frappe・真夏に咲く大輪の花〜
One
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には『アッカリーン』と書かれていた訳で。とりあえず棒をへし折りゴミ箱へ投げ捨てる。淵に棒が引っ掛かる(何かすげえ)が別にそのままにしておいて、私は部室を後にしようと椅子を立つ。
その時だった。何の振動を察知したか知らないが棚に積まれていたバスケットボールが落ちてくる。バン、と言う独特の音が鳴る。

「っ……!!!!!!!!」

全身が逆立つ。体中の汗がより周囲の空気の流れを鋭敏にし、一気に血液が全身を巡る。

「……………」

下らない、本当に下らない。自分はバスケを辞めた身なのだ。アイリーンも、ヒナも、サキも別々の道を歩んでいる。もっかんだって日本には居ないし……それぞれ別の道を歩み出した。もう自分達はあの頃には戻れない、過去にとらわれていてどうする。
パーリラ、パリラパーリラ(注:着信音です)……メールだ。この着信音が鳴ると言う事は……

「みーたんか……」

嘗ての恩師、篁美星(タカムラミホシ)先生からだ。そういやあの人今何歳なのだろう。とりあえずメールの内容は単純明快。『暇だったらうちのバスケ部に来ない?』だった。
大学生は夏休み長いけどそんなに暇じゃないんだよ……などと思ったりもしたが、さっき自分で暇だ〜とか言ってしまったのでどうにも引く訳にも行かず、溜息を大きく一つついて返事を返した。

『すぐに行きます、練習時間はうちらがやってた時と同じで良いんですよね?』
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