―振り子の担い手―
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デュエルディスクもまた、役目を終えたかのように沈黙する。……デュエル・アカデミアに入学してからずっと使って来たが、最後まで助けてくれてありがとうと、心の中でデュエルディスクに礼を言う。
そして言葉では、またも助けられてしまった彼女に対して。
「ありがとうリリィ……また、助けられた」
「いえ……あなたは、ここで死んじゃ……いけない人ですから」
《防御輪》のカードを壊れたデュエルディスクに戻すと、リリィは落ちないように竜のことを掴みながら、器用にこちらを向いた。もちろん死にたくはないものの……死んじゃいけない人、というのはどういうことかと聞こうとしたところ、リリィの口が先に開いた。
「お願いが……あります。あなたは……このまま、覇王を倒す……」
彼女がはっきりと言葉を紡ぐ。俺の目を見据えながら、真摯に。
「救世主に……なってくれませんか」
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