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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第7話 「3大危険地域」
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の前になんかお菓子でも買ってこう。女の子ならクッキーがいいかな」






「こんにちは〜ののかちゃん」
「勇人君!?」
「おっ、間宮姉といつものメンバーも一緒か」
「あ! 天原……さん?」
「ん? どうしたの?」
ののかちゃんがすごく驚いたような目で僕を見る。ああ、ののかちゃんと初めて会ったときは目が見えてなかったもんね。
(ん? あれ? 僕を見て驚くってことは……え……嘘!?……僕って……ブサ面!?)





「あ、天原さんって、あ、あの時、助けてくれた人だったんですか!?」
「え?……あの時……? ああ! 思い出したぞ! 僕が背中を痛めた日に助けた子がののかちゃんだったんだ! なるほど、道理で見たことあるな〜って思ったんだよ!」
「の、ののか!? あの時って!?」
「ほら、お姉ちゃん! 私が誘拐された時に助けてくれた武偵がいたって言ってたでしょう!
それが天原さんだったんだよ!」
「そうだったの!?」


「天原勇人……あかりちゃんだけでなく……ののかちゃんにまで毒牙を……極刑、確定……」
「なんで!? 毒牙って誤解を招く事を言わないでよ!!」
「うわぁ、勇人……さすがに……それは……」
火野まで僕の事を蔑んだ目で見てくる。
「天原様……自首するなら今の内ですわよ……」
島麒麟は、汚物を見るような目で僕を見てくる。


「なんでや!! 僕、無実やろ! 君たち、本当に理不尽だね!?」
「だ……大丈夫だよ、勇人君! みんな、本当はそんな事は思ってないから!」
「い、いや、でも、佐々木がマジな目をして睨んでくるんだけど……」
「志乃ちゃんも! 勇人君はそんなことしてないから!」
「分かりました。あかりちゃんが言うなら信じます」
佐々木が殺気を収めてくれた。助かったのか……?





「ののかが誘拐された時にそんなことがあったんだ……確かに勇人君、夾竹桃と戦ったときすごかったもんね!」
「う、うん……」
(僕が隙を作る必要なんてなかったけどね……)



「ていうか勇人、近接格闘苦手なんじゃなかったのかよ」
火野がツッコミを入れてくる。
「あの時は私も驚きました。毒を打たれている状態なのにあそこまで戦うなんて……」
「確かに、近接格闘は苦手だけど、命を賭けた戦いなら話は別さ」
昨日の思い出話し? をしている内に空が茜色に染まってきた。



「あ、そろそろ帰らないと……」
そう言い、勇人は立ち上がりドアに向かう。
「天原さん! また、来てくださいね!」
「うん、またね。じゃあ皆、また明日」
「うん」







翌日――

「勇人〜聞いたぜ。お前の活躍。お前本気を出してなかっただけなんだな。それじゃあ早速、
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