暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth3そして結末への旅が始まった〜Per aspera ad astrA〜
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ンの騎士に、アムルを守っていた騎士たちのもの。
「コレ全部マイスターが・・・?」
「そうだ。私が恐いか?」
「う、ううん! 恐いんじゃなくてすごいなって!」
過剰な反応。やはりまだ抜けきっていないんだな、イリュリアでの酷い扱いを。当然か。私との付き合いの時間は1時間もない。そう簡単に忘れられないよな。私を非難するようなことを言ったら、また酷い扱いを受けるかもしれないと心の隅で思っているんだろう。こればかりは時間を掛けていくしかないか。だけど少しでも早く過去として忘れてくれるように。
アギトと向かい合って額をコツンと付け合わせて、「私に嘘は言わなくていい。さっきも言った通り素直な君でいてくれ」と言って離れる。少し考えた後に「はい」と返事をしたアギト。それから二手に分かれて生存者を捜索。アギトも最初は私と別行動するのが不安だったようだが、念話で話をしながらだったため頑張ってくれた。
『マイスターっ! 生きてる人を見つけました!』
『判った! よくやった、偉いぞアギト!』
『えへへ、はいっ!』
すぐさまアギトの魔力反応を探査・・・発見。剣翼アンピエルを発動させ、アギトの居る場所まで急行する。そこは壊れた家屋。外でアギトが待っていた。
『中に何人か居るよマイスター』
『よし。アギト、出来ればまた捜して来てくれないか?』
『え・・・。・・・はいっ、任せてくださいっ』
アギトは逡巡した後、強く頷いて飛んで行った。地面に降り立って家屋に入っていく。確かに気配がある。数は4人か。私は「エリーゼ嬢の使いですっ。怪我人が居れば出てきてください。治療します」と嘘交じりに告げる。
彼女の名前を勝手に出したのは悪いが、もし怪我人が居て、そして危険な状態で、しかし私を恐れて出て来ずそのまま・・・ということになっては笑い話にもならない。武器を持ってないとアピールする為に両手を上げ、出て来てくれるのをじっと待つ。複数の視線が向けられたのが判った。「あんた、エリーゼ様が連れてきた怪我人だったはずだ」と青年の声が聞こえた。
「・・・そうです。私は彼女に命を救われました。だからこそ恩を返したい。私に出来る事と言えば、この街を襲った騎士団を討ち、そして怪我人を治療するだけなんです。前者の方は果たしました。ですからお願いします。怪我人が居れば、助けたいんです」
偽善かもしれないな。純粋な思いではなくて結局は自分の為だ。恩を返したいという建前。そんなつもりはないんだが、そう捉えてしまう人もいるだろう。断られるかもしれないとも思う。でも、それでも出来ることをやりたい。
「前者は果たした、だって?」
「街を襲っていた騎士団は一人残らず討ちました。ですが援軍が来るかもしれない。ですからその前に可能な限り生存者
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