暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth3そして結末への旅が始まった〜Per aspera ad astrA〜
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子もない、有り得ない推測。すぐに切り捨てようって思ったけど、アンナは「絶対そうだ」って決めつけていた。
(違う、きっと・・・。嫌がらせなんかで街ひとつを・・・)
死神騎士団は運良く三騎士団に見つからないように接近してきたのかもしれないし。水掛け論になるのも嫌だから、今はとにかく住民たちを捜そうと街を歩き回る。団長の言っていた通りなら労働力として生かすつもりらしいから、どこかに監禁とかされているかも。
それともすでにアムル外に連れ出されているか。どっちにしても急いで助けないと。とりあえず緊急時の際に集合するように言われてる避難場所――アムル郊外の城塞跡に向かうことにする。難を逃れた住民たちが居るかもしれない。それにオーディンさんが無事だと報せてくれたモニカとルファとも逢えるはずだ。行き先を決めてすぐに行動に移る。
「目標を発見!」
というところに、最悪な展開が目の前に訪れた。灰色の甲冑を着た騎士。右肩の装甲に描かれている紋章からして死神騎士だった。数は3人で、全員大柄な大男。オーディンさんが討ち漏らした敵かと思ったけど、手にする武器も纏ってる甲冑を汚れていないところを見ると、
「援軍・・・! エリーは下がって!」
アンナが武装・“アインホルン”を起動して、使用人服から騎士甲冑姿になる。黒の使用人服に白銀の籠手と具足と胸甲が付いただけなんだけど、そもそも使用人服自体がすでに騎士甲冑。日常から魔力消費をどれだけ効率よく抑えられるかの鍛錬だって言っていた。
「3人位なら私独りでも十分なはず・・・!」
レイピア型の“アインホルン”を構えたアンナの足元に赤紫色のベルカ魔法陣が展開される。“アインホルン”にバチバチと雷撃が纏われ始める。アンナの魔力変換資質は電気だ。アンナの浅葱色の髪が電気の影響でフワリと浮く。それを見て3人の死神騎士が、大斧、大槌、大剣をそれぞれ構えた。
わたしはアンナの邪魔にならないように少しずつ後退していく。よく考えれば、援軍が3人だけなはずがなかった。トンと背中が何かに当たる。直後に両肩をガシッと掴まれた。恐る恐る振り返ると、灰色の甲冑を着た騎士が2人居た。
「酷い有様だったぜ先遣隊。一体誰がやったんだ、おい」
「心臓に魔力槍が一発。全員即死だったぞ。どんな腕だよ畜生が」
「痛い・・・っ!」
肩を掴まれる手の力が強まった。アンナが「エリー!」ってこっちに駆け寄ろうとするけど、それを止める他の死神騎士たち。アンナは首筋やお腹に刃を当てられて、わたしにはただ肩を掴まれているだけ。脱出するために何か良い手が無いか必死に思考を巡らせる。
オーディンさんはダメ。たぶんまだ団長と戦ってるはず。じゃあ・・・・打つ手が無い・・・? せっかく助けてもらったのに。ううん、諦めてはダメ。多少の
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