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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth3そして結末への旅が始まった〜Per aspera ad astrA〜
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。しかし、笑いたくなるほど弱体することになるな。
(まさか一定の魔力値以下になってもアウトだとは・・・)
Xランク以上の魔力を用いた魔術を使ったらアウト。魔力残量がAAランク以下にまで減ってもアウト。いや、今さらだ。これまでに訪れた契約先世界でも滅茶苦茶な制限は受けてきたんだ。原因が判った。対策も立てることが出来た。普段はそれに注意し、“エグリゴリ”戦の時に全てを捨ててでも全力を出す。
「マイスターっ!」
「大丈夫だ!」
アギトを胸に抱いて着地態勢に入る。
†††Sideルシリオン⇒エリーゼ†††
シュミット伯から語られる、死神騎士団がアムルにまで侵攻して来た原因。ラキシュ領防衛三騎士団がラキシュ本都の祭時の為に国境から離れていたから。この時点でアンナは完全に怒って、わたしも正直怒り・・を通り越して呆れたような悲しいような複雑な気持ちを得た。
「一度に三騎士団を国境から離すなんて馬鹿じゃないのっ!」
「アンナ、シュミット伯に失礼過ぎだよ」
「いいえ、いいのですよエリーゼ。彼女のお怒りはごもっともです。
第四騎士団
(
フィーアト
)
、
第五騎士団
(
フュンフト
)
、
第六騎士団
(
ゼクスト
)
を配置する予定だったのですが間に合わずこのような・・・」
シュミット伯は続ける。絶対に漏れるはずのないその情報がイリュリアに漏れてしまって、こんな惨事が起きてしまった、と。頭を下げて謝るシュミット伯にアンナが「結局は全部あんた達が下手をうったからじゃない!」って斬りかかる勢いで詰め寄った。わたしはアンナにしがみ付いて止める。伯爵を斬ったってなったらアンナは処刑まっしぐらだ。
「何が政よっこんな時期に! どうせわざと騎士を引かせたんでしょっ!? 情報をイリュリアに流して、アムルへ侵攻するよう仕向けたっ! エリーに求婚を断られ続けた腹いせの為にッ! 違うっ?」
(そんな推測の域を出ない話を包み隠さず言っちゃうの!?)
ほら、シュミット伯も呆然としてるよっ。でもすぐにシュミット伯が笑いだす。そんなところに、「エリーゼ!」ってわたしを呼ぶ声。真上からだ。
「オーディンさんっ!」
ズンッと砂埃を上げてオーディンさんがわたしの目の前に着地した。オーディンさんは「敵が迫っている。戦える者は手伝ってくれ」と倒れている死神騎士から槍を取った。あれ? さっき魔導を使うのに媒体とか使っていなかったのに。
というかその小さい女の子は誰ですか? 布切れ一枚を纏っただけ(しかもオーディンさんの騎士甲冑の一部だし)の赤い髪の女の子。その子は誰ですか?と問う前にシュミット伯が「エリーゼ。彼は一体・・・?」と訊いてきた。
「えっと、オーディンさんと言いまして、シュミット伯たちが来るまで死神騎士団と戦ってくれた御方
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